テレビ東京「マジか!その後の人生 栄光を掴んだ天才10人 今を大追跡SP」(5日放送分)では、元フィギュアスケート選手・西野友毬氏を特集。「ポスト浅田真央」「天才少女」などと呼ばれた、かつての“神童”がスケートを辞めた理由や現況を語った。

現在24歳の西野氏は、12歳にして5つの3回転ジャンプを跳び、数々の大会を制したほか、14歳で臨んだ2007年のジュニアグランプリファイナルでは3位にまで登り詰めている。

そのジャンプについては、浅田舞氏も「ジャンプがすごく綺麗だった。高さもあるし軸もしっかりしてて、当時すごく小さかったんですけど世界でもトップクラス。天才って言われていました」と語るほど。それでも西野氏は、15歳からスランプに陥り、思うようにジャンプが跳べなくなってしまった。

番組のカメラに「ジャンプが上がらなくて、回転できなくなっちゃった。羽がもぎとられちゃった感じ」と明かした西野氏。その要因は、フィギュアスケート選手にとって「魔の17歳」と呼ばれる成長期におけるカラダの変化にあった。

この時、西野氏は体重が10キロ増えてしまい、徹底的な食事管理も行ったという。それでも母・景子氏は「突然わーっと泣き出して。調子が悪いわけでもないし『どうしたの?』って訊いたら『チョコレートが食べたい』って」と振り返り、西野氏本人も「本当にササミとかしか(食べれず)。辛い時だった」と苦笑いを浮かべた。

「(頭の)片隅には太って跳べなくなったって分かってるんですけど、それを認めたくない」という西野氏は、大学までフィギュアスケートを続けると、卒業とともに引退。現在は派遣社員として千葉県のレンタルオフィスで働いており、結婚を予定しているという。そんな彼女は「もう一回頑張ってダイエットしようと思ってる」と幸せそうに話した。