【静岡の激うまグルメ】「さわやか」のげんこつハンバーグ
富士宮やきそばや静岡おでんなどB級グルメの宝庫・静岡県。中でも“県外不出”“一度食べたら他は食べられない”という声が続出するのが、「炭焼きレストラン さわやか」(以下、さわやか)の『げんこつハンバーグ』だ。
【写真を見る】一度食べたらとりこになるという声が続出の『げんこつハンバーグ』
現在、静岡県下のみに31店舗を展開するさわやか。それだけ聞くと、よくある地元オンリーのファミレスチェーン店だが、静岡県袋井市の自社加工場で製造するハンバーグは、毎日各店舗へ配送するなど品質と衛生管理を徹底。そのこだわりもあり、県外には出店していないとのこと。
今回訪れたのは、静岡インターチェンジの近くにある「さわやか 静岡インター店」。
夕飯時の平日19時ごろに到着すると、店内にはたくさんのお客に加え、順番を待つ人の姿もちらほら。受け付けをすませると約20分待ちとのことだが、どこの店舗も大行列という事前情報からすると少し拍子抜け。時間を持て余していたこともあり、リサーチがてら並んでいる人に話を聞いてみた。
すると、ネットでもちらほらと書き込みがあるように、ソースはオニオンソースがオススメとのことだった。もう一種のデミグラソースも気になったが、何しろこちらは初めての『げんこつハンバーグ』。どうせならオススメのほうで、より美味しくいただきたい。ということでソースをオニオンソースに決めたところで席に通された。
『げんこつハンバーグ』(1058円/250g)にライスorパン、コーヒーor紅茶が選べるAセット(410円)を注文して約10分。ついに待ち焦がれた『げんこつハンバーグ』とご対面だ。
丸い肉の塊!というのが第一印象。ちなみにこのハンバーグは、つなぎを一切使用せず牛肉100%に香辛料で味付けしているそうだ。牛肉は指定部位を使用しているとのことだが、香辛料ともども企業秘密のため詳細は分からずじまいだった。無念…!
そして、ここから店員が目の前で最後の仕上げをするのがさわやか流だ。ハンバーグを半分に切ると、慣れた手つきであっという間に調理し、最後にオニオンソースをかけて完成した。
見た目の印象は、ゴロッと大きなハンバーグが2つ完成。焼き具合はレアからミディアムレアといったところだ。よく焼いて食べたいという場合は、店員に伝えれば調整してくれるとのこと。ライスと紅茶が運ばれたところで早速ひと口いただいてみた。
表面はしっかり焼かれているものの舌触りがよく、香辛料が少々強めに効いている。粗挽きのハンバーグは歯ごたえがあり、噛むほどに肉汁が口の中にあふれ出る。口いっぱいに広がる肉の旨みをしっかりと感じられ、確かにうまい。
ここでスタッフに聞いた、仕上げのソースをかけずにテーブルに置かれた岩塩と黒胡椒を使って味付けするという食べ方が気になった。これは肉本来の味を楽しむのに塩と胡椒が合うということで、口コミで広がったそうだ。
今回はオニオンソースをかけてしまっているが、なるべくかかっていないところを選んでやってみた。すると、先ほど強めに感じた香辛料が弱まり、マイルドな味わいに変化した。恐らく、塩味の中にある甘さが特徴の岩塩によりこのように感じたのだろうが、これも実にうまい。味の変化を楽しみたいのであれば、こちらもオススメだ。
250gの肉とライスというボリューム満点のセットのはずが、食べ始めてものの数分で完食してしまった。食べ終えた感想としては、肉の旨みが口いっぱいに広がり、やみつきになる味わいだ。
また、注文されること自体が少ないというデミグラソースだが、これはさわやかがご飯に合うソースとしてオニオンソースを押してきたことも一因にあるそうだ。デミグラソースではどういった味わいで楽しませてくれるのか、次回さわやかに行った際にはぜひチャレンジしてみたい。
なお、大人気のさわやかではあるが、混雑する時間帯(※店舗により異なる)を避ければそこまで並ばずとも食べられるという。また、御殿場インター店は関東からの来店者が多く、混雑の激しい店舗とのことなので要注意。
上記を避けつつ、静岡観光がてら少し足を伸ばして、ご当地グルメ・さわやかの『げんこつハンバーグ』を味わってみては。【ウォーカープラス編集部】(東京ウォーカー(全国版)・安藤康之)