職場にどのような働き方や制度があると良いと思うか聞いたところ、「在宅勤務」と答えた人が最も多いことが、ソニー生命保険(東京・千代田、萩本友男社長)が実施した「女性の活躍に関する意識調査2017」で分かった。

 全回答者1000名に、ワーク・ライフ・バランスに関連して職場にどのような働き方や制度があると良いと思うか聞いたところ、「在宅勤務」が58.5%と最も多く、次いで「時短勤務」52.2%、「フレックス制」47.6%となった。「プレミアムフライデー(毎月最終金曜日は午後3時に仕事を終える)」は23.6%で9位だった。

 「在宅勤務」と「時短勤務」については半数以上があると良いと思うと回答しており、働く場所や時間などを自分でコントロールできる制度があると良いと考えている女性が多いことが分かった。
 
 子どもがいる女性についてみると、「社内保育園」は52.2%と半数以上、「子連れ出勤可」は35.3%と3人に1人の割合となった。

 有職女性を対象にキャリアについて聞くと、「今後(も)、バリバリとキャリアを積んでいきたい」は37.0%、「管理職への打診があれば、受けてみたい」は19.8%となった。

 4割弱がバリバリとキャリアを積んでいきたいと回答している一方で、管理職に就いてみたいと回答したのは2割に満たない結果で、管理職に就くことに抵抗がある人が少なくないようだ。

 「女性が社会で働くには、不利な点が多い」と思うか聞くと「そう思う」は79.5%に上り、働く女性の8割が働きづらさを感じていた。

 専業主婦を対象に就業願望についてを聞くと、「本当は外に働きに行きたい」は38.1%、「子育て後の再就職は厳しい」は77.6%となった。

 この結果について、ソニー生命保険は「子育て後の再就職を後押しするような改革が推し進められたとしたら、今後さらに働く女性が増えるかもしれない」と分析している。

 調査は「女性の活躍に関する意識調査2017」をインターネットリサーチで実施し、1000人の有効サンプルの集計結果を公開した。