こんな医者はイヤだ！医学博士が語る「いい医者」「悪い医者」の見分け方
あなたはいつもどのような基準で病院を選んでいますか？ 会社や自宅に近いから、昔から通っているから……などさまざまでしょう。しかし、もし“いい医者”と“悪い医者”がいたとしたら……。どうせなら、いいお医者さん診察していただきたいものですよね。
そこで今回は、医学博士の筆者が、いい医者と悪い医者の見分け方をご紹介します。
■医師免許があればどの診療科目も診察・診断できる
意外と知られていないことですが、医師免許を有していると麻酔科以外、どの診療科目でも診察・診断をすることができます。
ここ最近は“専門医”が充実してきたので少なくなってきましたが、麻酔科以外は医師免許を持っていれば診療科目を標ぼうすることができるのです。極端な話、昨日まで内科をしていたけれども、今日から外科ということも可能であるといえてしまいます。このような事情は、患者さんからするとよくわからないので、怖いものだといえるでしょう。
■オールマイティに見えて…専門医の認定を受けていない
ここでお気付きになられた方もいらっしゃると思いますが、どの診療科目でも“名乗っている＝専門性を追求していないかもしれない”ということが一般的にいわれています。例えば、“〜クリニック内科・外科・泌尿器科”などと標ぼうしていたらいかがでしょうか？ 全体的にできる医者と捉えるか、専門性を追求しきれていない医者と捉えるかさまざまな捉え方ができます。
もちろん天才的にすべてを極めている医者もいるので一概にはいえませんが、一人の医者がやっていて、さまざまな診療科目があるようなところは少々気にした方がいいかもしれません。
難しいところですが、“消化器科〜内科・外科〜”と書いてある場合には消化器系のスペシャリストであるといえますので、安心していいと考えられます。
現在では専門医が必須となってきています。病院やクリニックに行ったときに、専門医の認定を受けているかどうかということもひとつの判断材料になると考えられます。
■3時間待ったのに診療は3分!?
“3時間待ち3分診療”と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか？ 高齢社会によって患者さんの数も増加しているので、ある程度はやむを得ないのですが、大学病院などでは3時間くらい待たされて診察は3分ということも少なくありません。調子が悪くて受診しているのに3分で十分伝わるでしょうか？ またその時間でどれくらいの情報を得ることができるでしょうか？ “手当て”と言う言葉があるように、医者と患者さんとのコミュニケーションはとても重要です。
忙しいのは分かりますが、患者さんを見ないで話だけ聞いて、パソコンにひたすら打ちこんでいる。そのようなお医者さんはあまりいいとはいえないかもしれません。これから先、いろいろな病院やクリニックにかかることもあると思います。もちろんすべてに当てはまるわけではありませんが、これらの点をチェックしてみてはいかがでしょうか？
【筆者略歴】
※ 川上智史 ・・・ 医学博士。主に予防医学を専門とし、各種教育機関で基礎医学について講義を行う他、一般向けに予防医学に関する講演を行うなど、予防の重要性を啓発し続けている。また、アンチエイジングアドバイザー、メディカルアドバイザーとして医学的に“美と健康”を追求し、コメンテーターとしても幅広く活動。
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