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エン・ジャパンは5月23日、人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」にて実施した「ダメな面接、良い面接」に関する調査結果を発表した。

○「何かクスリでもやってるの」と言われた人も

転職希望者に面接を受けて、この会社には入社したくないと思ったことがあるか聞くと、84%が「ある」と回答し、約5人に4人が「ブラック面接」の経験者であることがわかった。

同社は「企業側が中途採用を強化しており、人事担当者も忙しい状況となっている。また面接のプロではない現場のリーダーや管理職が面接に当たるケースも多く、ふだんの仕事のまま面接対応をしてしまったり、人事と現場の意向のずれが面接態度に表れていたりするのではないか」と分析している。

ブラック面接の具体的な事例をみると、面接官のマナーに関しては、「肘をついたり、のけ反ったりしながら話す面接官の方がいて印象が良くなかった。その方の下で働きたいとは思わなかったです」など。面接官の態度・言動に関しては、「うまく答えられず落ち着かないでいると『何かクスリでもやってるの』など言われた」などの事例が挙げられた。

また「自身のこと以外に親の職業・収入・持ち家の有無。結婚に関しての質問、子供を産んだら困ると言われた」といった質問内容が就職差別につながる事例もみられた。

さらに「面接でこの会社に入社したくないと思った理由」「面接でこの会社で働きたいと思った理由」をそれぞれ尋ねたところ、共に「面接官の人柄・印象」が1位となり、面接官の対応が会社の印象を左右することがうかがえる結果となった。

調査期間は2016年4月11日〜18日、有効回答は「エン転職」のサイトユーザー2,691人。

(御木本千春)