フォルクスワーゲンが先頃発表したグループの3月の世界販売台数は96.7万台(前年同月比-0.2%)、1-3月累計では250.8万台(前年同期比+0.8%)となっています。

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経済低迷が続くブラジル(-33.0%)やロシア(-3.3%)での販売減を地元欧州の販売増(+2.7%)でリカバーしている構図となっており、1-3月の販売累計でも同傾向。

日本ではVW傘下のアウディを含め、排ガス認証不正問題の影響から3割近い販売減が続いているものの、アジア全体では36.4万台(+1.8%)、年間でも104.5万台(+4.3%)と前年増の状況。

そこでグループでの販売台数をブランド別に分解してみると、VWブランドの販売減をアウディやシュコダの販売好調がグループを下支えしている様子が窺えます。

こうした状況から、燃費や排ガス関連の不正にとりわけ敏感な日本の市場に比べて、地元欧州では想像するほど大きな影響が出ていないというのが実情のようです。

Avanti Yasunori・データ出典:独フォルクスワーゲン

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