学生の窓口編集部

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授業のあい間の楽しいひととき「昼食」。おいしいお店を探しに行こう! と友達作りのきっかけにするのもアリでしょう。

大学生およそ200人を調査したところ、70%以上は誰かといっしょに昼食をとっていることがわかりましたが、多くのひとは「ぼっち飯」を避けるため。ひとりで食事をする姿を見られたくない気持ちが強く、誰かといっしょでないと「不安」を感じてしまうからです。ぼっち飯=友達がいないという気持ちが強くなると自信喪失、なかには学校に行くのもイヤになってしまうひとも… 卒業まで楽しく過ごしたいひとは、少々強引に「ランチメイト」を作るのがよさそうです。

■誰かといっしょは「ぼっち」回避のため

一時期「ひとりカラオケ」や「ひとり鍋」が話題となりましたが、利用者は孤独を愛するひととは限らず、他人に気をつかいたくないときや、なんのヒネリもなくカラオケや料理を楽しみたいひとにも人気です。ところが、学校や職場での「ひとり昼食」は味けないもの。せっかくの休憩時間ですから、仲間と楽しく過ごしたいものです。

学生の昼食はどうでしょうか? 約200人の大学生を対象に調査したところ、

 ・いつも誰かといっしょ … 74%
 ・ときどきひとり … 13%

と圧倒的に「複数」が多く、いつもひとりでとるひとは4%に過ぎませんでした。

また、ひとりで昼食はイヤか? の質問にYesと答えたひとは、

 ・いつも誰かといっしょ … 23ポイント
 ・ときどきひとり … 13ポイント

と、大きな差がありました。この2つの結果から、複数派には「ぼっち飯を避けるため」が多く、「イヤな思いをしないため」におこなわれる傾向が強いことがわかったのです。

■ランチタイムがコワくて不登校も

なぜ「ひとり昼食」を避けようとするのでしょうか? 入学直後はフツウの光景でも、時間が経つと「友達いないの? 」と思われそうでコワいという気持ちが強まり、なかには隠れて食事をとるひともいます。これは「ランチメイト症候群」と呼ばれ、みんなと一緒に過ごす昼休みには顕著にあらわれ、

 ・ひとりで食事 = 友達がいない
 ・友達がいない = 自分に魅力がない

と、意識するあまり自信を失ってしまうこともあります。そのためクラスメイトに知られないようにと食堂や教室を離れ、図書館(本当は反則でしょうが)や屋外で食べるひとも現れ、なかには恐怖や疎外(そがい)感から「学校に行きたくない! 」に発展するケースも少なくありません。授業に出席できなければ勉強もイヤになるのは当然で、残念ながら中退してしまうひとが増えているのです。

ランチメイト症候群にならずに済む方法はないのでしょうか? サークルに入れば自然と友達ができるでしょうし、気のあうクラスメイトも見つかるでしょうから、ほとんどのひとは「時間」が解決してくれるのでさほど心配する必要はありません。友達作るの苦手! と思っているひとは入学直後がオススメで、ほかのひともランチメイトを探しているタイミングなので、声をかけやすいからです。

ひとりでも大丈夫、と思っているひとも、ランチメイトがいたほうがベターですから、誰かに声をかけられたら、流れに身を任せてみたほうがよさそうです。

■まとめ

 ・大学生の7割は、「いつも誰か」とランチをとっている
 ・ひとりで昼食はイヤだ、と思っているひとが多いため
 ・隠れて昼食をとる「ランチメイト症候群」が、自信喪失に発展するひとが多い
 ・ランチメイト症候群から「学校に行きたくない」にならないようご注意を

(関口 寿/ガリレオワークス)