INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、2月29日は4年に1度しかめぐってこないので、記念日にはふさわしくないと思われるかもしれませんが、もちろんあります。2(にん)2(に)9(く)で「ニンニクの日」です。

ニンニクは、ネギやニラ、ラッキョウなどと同じネギの仲間で、主に地下茎である鱗茎(りんけい)を食べています。ネギの仲間らしく香りが強いので、刻んだりおろしたりして薬味に使われるクセの強い食材です。少量でも存在感があるので調味料的に使われることも多いですが、丸ごとオリーブオイルでホイル焼きにしても、トロトロほくほくでおいしく食べられます。また、ニンニクは花や芽も食べられます。炒め物などでよく見る芽と違い花芽はあまり見かけませんが、ネギの香りのするアスパラガスの穂先みたいな感じで、揚げ物にするとおいしいそうです。

ニンニクは実はとても古くから世界中で食べられていたことがわかっています。ヘロドトスの「エジプト史」には、ピラミッドを建設する労働者にニンニク類が大量に与えられていたという記述が残っているそうです。また、紀元前1300年頃に造られたとされるツタンカーメンの墓からは乾燥したニンニクの鱗茎が6片発見されているとのことです。あまりにも古過ぎて実感がわきませんが、紀元前何千年という昔から栽培され、食されていたらしいというから驚きです。

ニンニクの効いた食べ物はとてもおいしいですが、匂いが気になると言う方も多いことでしょう。調理しているときや食べているときは「いい匂い」と思っていたものが、いったん体内に取り込まれてしばらくするとひどい悪臭となって蘇ってきます。通勤電車で「あ、昨夜ニンニク食べたな」とわかる匂いを発散している人と隣り合わせになって、辟易した経験は多くの方がお持ちだと思います。これは、匂いのもととなる成分が血液に取り込まれて全身に行き渡ってしまうためにおこります。口臭だけでなく、体中から匂いを発してしまうのです。

できれば周囲の迷惑にならないように、ニンニクを食べるときは匂い対策をしたいものです。翌朝、運動をして汗と一緒に匂いのもとを対外に出すという健康的な対策もありますが、二日酔いの朝などには難しそうです。牛乳や緑茶と一緒に食べる、デザートにリンゴを食べるなど、さまざまな対策がありますので、ぜひ検索&トライでご自分にあった対策をとられることをおすすめします。