INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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明治35年(1902年)のこの日、北海道の上川測候所(現在の旭川地方気象台)で氷点下41.0度の日本最低気温※が記録されました。これは富士山頂の記録(氷点下38.0度、昭和56年2月27日)よりも低い温度です。( なるほど統計学園 ※気象台・測候所の公式記録による )

マイナス41℃という気温は温暖な日本に住んでいるとなかなか体験できませんが、プラス41℃の真夏日を思うととてつもなく寒いことは想像できます。おそらく「寒い」を通り越して「痛い」のではないでしょうか。油断すれば即座に命にかかわりそうな低温です。

暖冬ではじまった今シーズンですが、このところ大寒波に見舞われています。テレビの気象情報で「暖冬はひとまず忘れてください」と言った気象予報士がいましたが、言われなくても忘れそうな寒さになってきました。全国各地で大雪を降らせ、あまり雪の降らない九州各地でもかなりの積雪という異例の寒波です。ヨーロッパやアメリカでも相当な大雪になっているそうです。

よく豪雪地帯で生まれ育った方が、首都圏などで積雪があるときの大騒ぎを笑いますが、「慣れない」ということは予想以上に負担になるものです。首都圏や西日本などではもともあまり積雪を想定した構造になっていません。住んでいる人たちも、積雪を想定した各種グッズを持っていませんし、凍った雪道の歩き方も知りません。めったに積もらない雪のために、積雪を想定した家を建てたり、雪かき用品や雪道を歩くための靴を常に置いておいたりする余裕のある人はそうそういないということでしょう。

都会では雪が積もると転倒して骨折する方のニュースが必ずと言っていいほど報道されます。また雪国での雪下ろしによる転落事故のニュースもよく聞きます。雪国の方もそうでない方も大寒波に油断せず、あたたかくしてお過ごしください。