山本彩、AKB10周年ライブでマイクにぶつけ「前歯が欠ける」。 考えられる原因とは

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アイドルグループNMB48の山本彩さんが、今月8日に行われたAKB48の10周年記念公演に出演した際に、マイクにぶつけて前歯が欠けてしまったことを明らかにしました。山本さんは「気合いが入りすぎてマイクにぶつかってしまった」とコメントしています。

芸能人にとって特に大切な歯。前歯ともなると、気にしてしまうこともあるでしょう。歯が欠けてしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

歯が欠ける原因とは


歯が欠ける原因は、転倒や硬いものを食べたときだけではありません。歯が欠ける原因には次のものも含まれます。

虫歯を放っておく


歯が欠ける原因は、転倒や硬いものを食べたときだけではありません。
歯は表面(エナメル質)が非常に硬いため、小さな穴が開くと虫歯菌がエナメル質より軟らかい内側(象牙質)へ放射状に拡がり、虫歯菌に侵されてしまう可能性があります。こうなると中が空洞のスカスカな歯になってしまい、少し硬いものを食べただけでもかけてしまいます。徐々に、虫歯菌が歯の内側にある神経に近づくと、虫歯特有の症状(冷たいものがしみる、甘いものがしみる、熱いものがしみる、痛みが出る)が出てくるでしょう。
何か症状が続いて出たときは、何かしら原因がありますので、早めに歯医者さんで診てもらいましょう。
虫歯が小さいうちに治療したほうが治療する範囲も少なく、歯のダメージも少ないですので、定期検診が大事になってきます。

酸性のものを食べ続ける


また、歯の表面を覆うエナメル質が弱くなっていることで歯が欠けることがあります。特に歯の先端が透けている人や、歯が薄い人、冷たいものや熱いものがしみる人は「酸蝕歯(さんしょくし)」の可能性が高いでしょう。これは、酸性の強いものを食べたり飲んだりし続けることで、歯が溶けてもろくなってしまう状態です。予防するためには、コーラやチューハイなどの炭酸飲料、ワインやスポーツドリンク、フルーツジュースを避け、フッ素入りの歯磨き粉を使って歯を磨くようにしましょう。

歯ぎしりをする


睡眠中に歯ぎしりをしていたり、無意識に歯を噛みしめたりしている人も欠けやすくなります。これは、歯ぎしりや食いしばりによって歯がすりへり、もろくなるためです。
歯ぎしり、食いしばりは歯周病や虫歯の原因にもなります。8割以上の方が歯ぎしり、食いしばりをしていますが、ほとんどの方が自覚症状がなく、今までの歯医者さんでも説明されていませんでした。眠っているときは、起きているときの咬む力の倍以上の力がかかっています。なんと100kg前後の力がかかっているのです。ですから、歯ぎしり、食いしばりを放っておくといろいろと弊害がでてきます。睡眠中に無意識に行っている人は寝るときはマウスピースを使うようにしましょう。

欠けた歯を放置しておくと、硬いものが当たって損傷が大きくなったり、食べかすが詰まって虫歯になったりする可能性が高くなります。欠けたことに気づいたら早めに歯医者さんで治療をしましょう。

多くの場合は欠けた歯のかわりに新しく人工の歯を作りますが、大きく欠けた場合は歯をそのまま接着して様子をみることがあります。歯の欠け具合が大きい場合は、欠けた歯を牛乳につけて保管し、病院にもっていくことで歯の劣化を防ぐことができるでしょう。

監修:石川毅(歯科医:アイデンタル オフィス 恵比寿 院長)