学生の窓口編集部

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お笑いでネタを披露するのに、声が聞きにくくて滑舌が悪かったら話にならないわけだが、それにしても芸人の中には、本業以上にナレーションの仕事でどんどん成功している人達がいる。

南海キャンディーズ山里亮太  →朝の情報番組「スッキリ!」(日テレ系)では、「エンタメまるごとクイズッス」などのコーナーに「天の声」として声のみ出演。月曜から木曜までをレギュラー担当し、ナレーションはもちろん、MC加藤浩次とのアドリブなやり取りもお手の物で"芸人ならではの即興トークが絶妙だ"と高評価。

●ナイツ・塙宣之 →もともと漫才色の強いナイツの2人。ボケ担当とはいえ早口言葉も得意そうな塙は、人気深夜バラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレ朝系)の中で、「新・3大○○調査会」のナレーションをレギュラーで担当。ちなみに、2014年、1度だけ相方の土屋伸之が同番組の中で「海外ドキュメンタリー」の吹き替えで登場した際、登場人物(5人くらい)の声を全て1人で演じ分け、MCのマツコや有吉弘行から絶賛されたことがある。

バカリズム →情報バラエティ番組「シルシルミシルさんデー」(テレ朝系)でナレーションを担当していたバカリズム。彼独特なクール目線や毒舌を活かしつつ"言いたい放題"な声の出演に、スタジオのゲスト陣が突っ込みを入れるというのが定番化し、人気となった。構成作家・脚本家としての才能がある分、その場を多角的に見る能力が高い芸人のようだ。

●柳原可南子 →世の中の"よく目にするやり取り"を器用に真似る芸風の柳原も、朝の情報番組「スッキリ!」(日テレ系)金曜「エンタメクイズ」のコーナーで「謎の女の声」を担当。他のレギュラー番組を見ても、「もしもツアーズ」(フジテレビ系)をはじめ、大半がナレーションもしくは司会業のようだ。聞きやすく特徴的な声であることから、意識的に声優業に力を入れている。

宮迫博之 →芸人・山口智充と音楽ユニット「くず」を組むほど歌もうまく"イイ声"の宮迫は、ナレーション芸人の先駆けとも言われている。アニメの吹き替えでは声優顔負けのクオリティの高さで、宮迫と言われなければわからないほど。また、実際に担当していたナレーションもバラエティ番組に限らず、NHKのドキュメンタリーだったりもする本格派である。

原稿読みが主だったナレーション業も、アドリブや機転の利いた一言が求められるようになり、お笑い芸人ならではの頭の回転の良さがピタリとハマった瞬間、その芸人の腕の見せ所となるようだ。今後ナレーション分野では、お笑い芸人の活躍の場がますます増えるのでは?