素手で臨まない!/泉本 行志
その場合、
「関係者を集めて、議論する場さえ設定してあげればいい」
と何も準備しないで、会議召集だけして、
「みなさん、話し合ってくださーい」
というのは甘すぎです。
でも、こういったケースを結構見かけます。
最低、論点を箇条書きにしたものや
議論の軸・枠組みとなる図などを
紙1枚でいいから、用意すべきでしょう。
そうでないと、皆が様々な観点から
どんどん細かなことを言い出して、収拾がつかなくなる
可能性が高まります。
という状況でも、限定的な情報・知識から、
分かる範囲で状況を図解整理したものなどを
用意するだけで、随分役に立つはずです
あるいは、議論する前から、おもいきって仮説的に
結論(極論)的なものをたたき台として用意することも、
話を前に進める上では、有効です。
どんだけ忙しくても、そういったものを準備することを怠り、
素手で臨むというのは、やはりリスキーです。
みんなで1つのものを見ながら、議論できる(思考できる)
地図が必要なんです。
綺麗に書かれたものなど要らない。
一枚でいいので、議論の軸となるもの。
これを用意することを怠ることで、
結局、あとあと余計に手間のかかる羽目になります。
素手ではなく、1枚の武器を用意して、臨みましょう。