写真は公式HPより

 フジテレビ月9ドラマ史上初となる1ケタ視聴率でスタートした、本田翼(23)・福士蒼汰(22)主演の『恋仲』。月9といえば、『東京ラブストーリー』『ロングバケーション』『101回目のプロポーズ』『HERO』のような、社会現象になるようなドラマを生み出してきた枠だが、今回は違った意味で社会を騒がせた。

 よもやの低視聴率に、さぞ撮影現場は意気消沈か……と思いきや、意外にも和気あいあいと進んでいるようだ。現場では主演の本田翼と福士蒼汰、野村周平(21)が音楽の話題などで盛り上がっているらしい。さらに、本田の制服姿でのロケにスタッフもにやにやと、なごやかな現場となっているそうだ。

恋仲」視聴率低迷の理由

 今回の大ゴケの一因といわれているのが、本田の演技だ。ネットでは彼女の演技に対して、

本田翼はかわいいとは思うけど、演技がね…」
「可愛いけど演技下手やんね…」
「可愛いけど見る気なくす」
「ヤメゴクみたいに脇役にしとけばいいのに」

 と、散々な評価を受けている。

 しかし、ドラマ関係者の中には、初回放送が連休中だったために、テレビを観る人が少なかったのではと考えて、今回の視聴率は気にしないという見方もある模様。

 ただし、本田の演技がお世辞にも上手といえないのは周知の事実。そもそも彼女がヒロインに抜擢されたのは、好感度が圧倒的に高いから。映画『アオハライド』も、棒演技と酷評されながらも、興行収入19億円のヒット作となっている。そのため、視聴者、スタッフ誰にでも好かれている彼女なら、今の月9を任せられるとの判断で、視聴率につながるはずだと信じられていた。しかしながら今回、本田は「恋仲」で“神通力”を発揮できていない。

 本田翼なら多少演技に難があっても大丈夫──そんな認識が今回、覆るかもしれない。

 芸能関係者は、彼女の下手な演技をカバーしていた好感度も、限界がきてしまう危険性を感じている。

「彼女はこれまで出演したドラマでひどい演技を見せながらも、可愛さと好感度の高さで、バッシングはあまり受けていません。これは非常に珍しいこと。ただし、今回は月9枠というドラマの代表格で、しかも主演。演技力がないにも関わらず主演を張ってしまったことで、世間的にも批判が噴出してしまっている。すでに視聴率にもあらわれていますし、このまま演技の成長がなければ、彼女の好感度にもかげりが出ることは間違いないでしょう」

 可愛いだけを武器に、月9主演まで上り詰めた本田翼だったが、その主演が仇となって、彼女の最大の魅力である“好感度”も下げてしまいかねないような情勢。本田にとって、ここが正念場だ。

(取材・文/タナカアツシ)