学生の窓口編集部

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2005年3月、高校の社会科見学でスタテン島の霊安室を訪れた男子高校生が、自分の友達の名前が書かれた脳の標本を見つけました。

ホルマリン漬けになった脳の持ち主、当時17歳だったジェシー・シプリー君は、その年の1月交通事故により死亡しました。

そして検死官は、いつも事故で亡くなった人にするように、両親の了解を得てジェシー君を検死解剖したのです。

しかし、ジェシー君の家族は、検死解剖の際、ジェシー君の脳が取り出され標本にされるとは知らされていませんでした。

葬儀の時に完全な体で葬ることができなかったことにショックを感じたジェシー君の家族は、ニューヨーク市を訴え、一審判決で100万ドルの損害賠償を獲得しました。

しかし、その結果に対してニューヨーク市が控訴、裁判はニューヨーク州最高の裁判所である高等裁判所に持ち込まれました。

そして、高等裁判所はジェシー君の家族には損害賠償を要求する法的根拠がないと判決をくだしました。

ニューヨーク州の高等裁判所は、検死の際に、あなたが愛する人の脳を取り出したかどうかを、伝える義務はないと判断したのです。

ジェシー君の脳標本を偶然友人が見つけてしまったことについて、市は「不運な偶然」であったと最近のプレスリリースで発表しています。

これは本当に、ただの「不運な偶然」だったのでしょうか?

http://www.buzzfeed.com/nicolasmedinamora/after-classmates-found-a-dead-teens-brain-on-a-field-trip-hi