報ステに「アフロ解説者」登場でネット騒然 「思わず写メった」「見れば見るほど如来っぽい」
「今日のゲストコメンテーターを紹介します。朝日新聞編集委員の稲垣えみ子さんです」。2015年5月1日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で古舘伊知郎さんが紹介した人物に、多くの視聴者の目は釘付けになったようだ。
そこにいたのは、ボリュームたっぷりのアフロヘアをした女性。ツイッターなどでは、「すげー見事なアフロw」「思わず写メった」と、大盛り上がりとなった。
「五劫思惟阿弥陀に見えて仕方がない」
冒頭、古舘さんからアフロ歴を聞かれた稲垣さんは、「だいたい3年ぐらいです」と答えた。社の内外を問わず目立ってしまうらしいが、
「けっこう色んな人に笑っていただけるので、平和な感じがしてやめられない」
そうだ。また「後ろの人が怒っているのが分かる」ため、映画はあまり見に行かないという。
その後、番組はいつも通り進行し、ネパールの地震や携帯電話SIMロック解除などの話題を伝えた。稲垣さんはほかのコメンテーター同様、ニュースの解説をしていたのだが、少なからぬ視聴者にとって、やはりヘアスタイルのインパクトは大きかったらしい。ツイッターには、
「なんでアフロなん?やばない?」
「アフロの女性がコメンテーターみたいなのでいて二度見したわ」
「吉本新喜劇かと思いきや本当に報道ステーションでアフロ記者!」
といった声があふれた。
この日の放送は、スタジオではなく高野山金堂(和歌山県)から特別中継が行われたこともあってか、
「見れば見るほど如来っぽい」
「寺+アフロの組み合わせは、五劫思惟阿弥陀に見えて仕方がない」
という意見もあった。
コラムが検索急上昇?
番組後半では、稲垣さんが原発事故以降、取り組んでいる節電生活に話題が及んだ。朝日新聞読者にはおなじみだが、これまで稲垣さんは冷暖房を使わないなど、自身のライフスタイルについてたびたびコラムを書いていた。4月16日付朝刊にも「アンプラグド 冷蔵庫が導く仏の境地」と題したコラムを書いたばかりだ。
稲垣さんは、このコラムについて解説した。昨(2014年)秋の東京転勤に合わせて、ついに冷蔵庫まで使わなくなったという。
冷蔵庫がないと食品を保存できない。これまでは「いつか食べるだろう」と買い物していたが、もうそれは許されない。そこで気付いたのが「いつか」とは「欲」ではないか、ということらしい。
「冷蔵庫をなくしたことで、欲のない自分になった」
「欲を取り去った自分は何もない。のびのびと羽ばたく、自由な感じがした」
と語った。
視聴者の中には「アフロのせいで内容全然入ってこない」ととまどった人もいたようだが、「曼荼羅の前でアフロの編集員が説法する。なかなかいいね」と評価する声もあった。
稲垣さん出演の反響は大きく、朝日新聞にまで及んだようだ。同紙デジタル編集部の公式ツイッターは「検索数が増えているようなので、改めてリンクをツイートします」として、過去のコラムを紹介している。