シャルケSD、内田篤人の手術回避を強調…日本代表への苦言も

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 シャルケのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるホルスト・ヘルト氏が、同クラブに所属する日本代表DF内田篤人の負傷について「手術回避」の方向性をあらためて強調した。クラブ公式サイトが伝えている。

 内田は、右ひざの負傷のため、3月10日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのレアル・マドリード戦で途中出場して以来、クラブでの公式戦出場がない。その一方で日本代表では、3月27日に行われたチュニジア戦に84分から出場。同月31日のウズベキスタン戦では、先発出場し前半の45分間プレーしていた。

 同選手のけがについては、クラブと日本代表のドクターの間で、治療法に関する意見の相違があることが明らかになっている。

 ヘルト氏は「彼は、昨年のワールドカップ前に、肉離れで長期にわたって戦列を離脱した。その時、我々は手術をする方がいいと判断したが、日本(代表)の医師はその反対の意見だった。結果として、内田に手術を受けさせなかった。それがここまでの経過だ」と昨年夏に行われたブラジル・ワールドカップ前の状況を説明。

 そして、「内田は、ワールドカップ以来、膝蓋腱の問題に苦しめられるようになり、再び手術を受けることが議論に上がった。我々としては、温存療法の方が間違いなく有効だと確信していた」と手術回避の意向を強調すると、「しかし、アツトは再び(3月末に)日本代表に招集され、そこで試合にも出たが、それは決して好ましいことではなかった。そして、その後に、(日本の)医師から、内田は手術を受けるべきとの助言がきた。だが、こちらとしては引き続き手術を回避する方向で治療していく」と、日本代表チームに苦言を呈しつつ、改めてクラブの意向を明言した。

 先週初めに、複数の地元メディアが、内田の出場機会が激減していることに関し、ロベルト・ディ・マッティオ監督の選手起用に疑問を投げかける記事を掲載したことで、この数日の間に、内田が負傷を抱えている事実が大きく取り上げられるようになっている。

 ペルー人FWジェフェルソン・ファルファンの復帰と4バックの採用で、起用への期待が高まっている内田。シャルケは19日に行われるリーグ戦第29節で2位と好調のヴォルフスブルクとアウェーで対戦する。