新タワーのイメージイラスト(上段)と現在の建設予定地周辺(イラスト提供:東武鉄道、撮影:吉川忠行)

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高さ610メートルの「新東京タワー」建設の最終候補地となった墨田区は18日、建設候補地の「押上・業平橋地区」と周辺地区の将来都市像を描く「まちづくりグランドデザイン」の中間報告をまとめた。

 同グランドデザインの対象地域は、新タワーが建設される「押上・業平橋地区」と、周辺の浅草通りや言問通りなど6つの通りの沿道までを含む約35万平方メートル。同区はこの地域を「すみだ中央エリア」と名付けた。

 また、「下町文化創成拠点」をコンセプトとし、これを実現するため◆先進性や歴史文化が薫る「都市文化を楽しむまち」◆避難地・防災のシンボルとなる「災害に強い安全安心なまち」◆環境との共生ができる「地球にやさしい水と緑のまち」◆外国人や高齢者・来街者をもてなす「人にやさしい移動しやすいまち」──の4つのテーマを設定した。これをもとに「すみだ中央エリア」を「新タワー」「水と緑」「にぎわい」「機能再生」の4ゾーンに分け、整備方針を決めた。

 同区では今後、27日に中間報告の内容を、地元自治会などが建設を支援する「新タワー建設推進協議会」に説明するほか、地元住民への説明会を開く予定。また、8月1日から21日までパブリックコメントを募集し、9月中にグランドデザインを最終決定する計画。

 新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送用電波塔で、2011年の完成を目指す。【了】

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