高速道の地下化 隅田川にも案
地上デジタル放送用タワーとして計画されている新東京タワーの最終建設候補地に決定した墨田区は6日、同区を流れる隅田川に並行する首都高速6号線の地下化を討議する計画を含む「隅田川水辺空間等再整備構想」を発表した。
隅田川は夏の風物詩である花火大会などで親しまれている。同構想の対象地域は、同区内の隅田川沿いとし、新タワーの誘致を踏まえた「隅田川を中心とした水辺空間の再整備」のあり方を位置づけるもの。2006年内は区の内部で諸問題を検討し、07年から区民や同種の問題を抱える自治体などと意見交換を行う。25年までに区民や事業者とともに同構想を実現していく計画。
水辺空間の整備・活用イメージを明確にするため、同構想では周辺地域の特性を踏まえて◆安全・安心の生活◆水と緑のスポーツ・レクリエーション◆歴史と文化のにぎわい−の3ゾーンに区分。国技館のある両国などを拠点として位置づけ、拠点間も「連携軸」を設けて相乗効果を狙う。同区に隣接する台東区や江東区などとの連携も視野に入れている。また、オープンカフェの開設など、比較的容易に取り組める内容も取り上げている。
高速道路の地下化は、区民などから寄せられた意見で、同構想の中でも優先的に取り組む「リーディングプロジェクト」に位置づけている。優先課題とした理由は「まちと融合した空間とするために不可欠」で、同区の政策担当者は「普段は高速道路があって当然と思っていても、花火大会の時は邪魔に感じる人も多い」と、隅田川周辺を魅力的な水辺空間にするには、景観にも配慮したまちづくりが必要との見解を示した。
観光や周辺地域のまちづくりは、新タワーの最終候補地を決める条件のひとつだった。また、高速道路の地下化は、学識経験者や国土交通省、東京都、中央区などで構成する「日本橋 みちと景観を考える懇談会」(座長:中村英夫・武蔵工業大学学長)が、日本橋周辺の地下化を検討している。【了】
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墨田区(隅田川水辺空間等再整備構想)
日本橋 みちと景観を考える懇談会
隅田川は夏の風物詩である花火大会などで親しまれている。同構想の対象地域は、同区内の隅田川沿いとし、新タワーの誘致を踏まえた「隅田川を中心とした水辺空間の再整備」のあり方を位置づけるもの。2006年内は区の内部で諸問題を検討し、07年から区民や同種の問題を抱える自治体などと意見交換を行う。25年までに区民や事業者とともに同構想を実現していく計画。
高速道路の地下化は、区民などから寄せられた意見で、同構想の中でも優先的に取り組む「リーディングプロジェクト」に位置づけている。優先課題とした理由は「まちと融合した空間とするために不可欠」で、同区の政策担当者は「普段は高速道路があって当然と思っていても、花火大会の時は邪魔に感じる人も多い」と、隅田川周辺を魅力的な水辺空間にするには、景観にも配慮したまちづくりが必要との見解を示した。
観光や周辺地域のまちづくりは、新タワーの最終候補地を決める条件のひとつだった。また、高速道路の地下化は、学識経験者や国土交通省、東京都、中央区などで構成する「日本橋 みちと景観を考える懇談会」(座長:中村英夫・武蔵工業大学学長)が、日本橋周辺の地下化を検討している。【了】
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