Googleが投入する新モデル「Nexus Player」を買った筆者が思った5つのがっかりポイント

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2月27日、待望のテレビをスマートテレビに変える「Nexus Player」が発売された。
Nexus Playerというのは、テレビに接続するだけでスマートテレビ「Android TV」にすることができる機器で、初のAndroid TV機器となる。

スマホやタブレット本体を経由してテレビで再生する「Chromecast」とは違い、本体そのものでアプリの起動ができる新しい。

新しいもの好きの筆者は「これはもう買うっきゃない」と思い、ネット通販のヨドバシ.comで注文した。
品物は翌日届き、それ以来自宅で毎日使っている。

そんな待望の最新ガジェットだが、不満が無いわけではない。いや、実は不満のほうが多かったのだ。

●「Nexus Player」を使ってみてがっかりしたポイント
実際にNexus Playerを1週間ほど使ってみて、残念だなと思ったところがいくつかある。

・HDMIケーブルがついてこない
最初にがっかりしたポイントはここだ。
テレビに接続するにはHDMIケーブルが必須なのだが、それが付属しない。パッケージにも「別売」などの注意書きがない。
幸いにも自宅にHDMIケーブルがあったので良かったものの、そうではない場合はHDMIケーブルを購入する作業を強いられるため面倒だ。

・本体の容量が少ない
本体の保存容量は8GB。ある程度はシステム部分に利用されている関係上、実際に利用できるものは5GBほどだ。
Nexus Playerの売りには、ダウンロードしたゲームを遊べるというものがある。
しかし、昨今の大容量ゲームは1GBを超えるものも少なくない。したがって、大容量ゲームを4本ほど入れたら、本体保存容量を使い切るなんて状態になってしまう。

・ゲームパッドが売っていない
Nexus Playerには、純正のゲームパッドが用意され、より快適にゲームを楽しめるとしている。
しかしながら、発売から1週間が経った3月5日時点でも、肝心の純正のゲームパッドは発売されていない状態である。
いざゲームを遊ぼうにも、付属リモコンだけでは限界がある。早急にゲームパッドを販売してほしい。
いや、こういう機器は本体と同時に発売するものではないだろうか。

・電源ボタンが無い
これは個人的に、結構、致命的だと思う。
原則、電源が入りっぱなしなので、動画を観ている最中にいざ寝ようとしてテレビを消しても、Nexus Playerでは動画が流れっぱなしになっているなんてこともあり得る。
電源のオンオフボタンか、せめてリモコンにスリープキーを用意して欲しかった。
現在は、スイッチ付きコンセントを利用し、コンセントのスイッチを切って電源をオンオフする対応をとっている。

・対応アプリが少ない
まだ初モノガジェットだけあり、対応アプリが非常に少ない。
タッチパネル非対応、基本的にリモコン操作という部分でスマホやタブレットとは操作方法が違い、Nexus Playerに対応させるアプリが揃わないのが原因だ。
しかしながら、Web版Google Playからブラウザアプリの「Chrome」や、ファイル操作アプリの「ESファイルエクスプローラー」をダウンロードできるのに対して、Nexus Player専用Google Playからはその手のアプリは表示されない。
対応アプリが少ないのも気になるが、利用できるアプリ表示の”ちぐはぐさ“も気になってしまった。

このほかにも「ちょっと残念だな」と思う部分はあるが、比較的致命的だと感じる部分が以上となる。

ここまで残念な点をいくつか指摘してきたが、そのどれもがある程度改善できるものだと思う。
特に、アプリに関しては今後のラインナップに期待が持てるほか、容量が足りない件も、幸いmicroUSB端子があるため外付け記憶装置などをオプションで用意すれば解決できそうだ。

テレビが手軽に「Android TV」へバージョンアップできる期待の星「Nexus Player」には今後の展開を頑張って欲しい。


布施 繁樹