2年ぶりにフルモデルチェンジされた新型「Mac mini」が早くもガジェットリペア集団「iFixit」によって丸裸にされています。

Mac Mini Late 2014 Teardown - iFixit

https://www.ifixit.com/Teardown/Mac+Mini+Late+2014+Teardown/30410

分解の様子は以下のムービーで確認できます。

The Mac Mini (Late 2014) Teardown Review! - YouTube

分解されるMac mini(2014年モデル)は縦・横が19.7センチで高さは3.6センチ。重さは1.19kgと軽量・コンパクト。美しいアルミ製の筐体は継ぎ目なし。



バックパネルはこんな感じ。左からLAN・HDMI・Thunderbolt・USB3.0・SDカードスロット・マイク・ヘッドフォン端子。



まずは底面のカバーを取り外します。



するとパンチングメタルのカバーが登場。この穴から排熱できるようになっています。



3つのネジはこんな感じの特殊ネジ。



iFixit製の「TR6 Torx Securityドライバー」があればネジの取り外しは問題なし。



金属製のカバーが取り外せました。



ロジックボード(マザーボード)裏に取り付けられていたシロッコファンは従来のモデルとほぼ同じ形状とのこと。



ファンはAVC製。



まずはロジックボード裏面のAirPortカードを取り外します。



AirPortカードは従来のコネクタケーブルではなくスロットに差し込むタイプに変更されています。



赤枠のチップはBroadcom製「BCM4360KML1G」で5GHzの802.11acギガビットWi-Fiに対応。他にも(PDF注意)SE5516・(PDF注意)RF MicroBCM20702の各種チップを搭載しておりBluetooth 4.0にも対応しています。



Mac miniのロジックボード取り外しのためだけに開発されたというiFixit特製の「Mac Mini Logic Board Removal Tool」でロジックボードをホジホジ。



ロジックボードはこんな風にバックパネルごとスライドして取り外します。



オレンジ枠がSSDが接続されるケーブル用コネクタ、赤枠がHDD接続用のS-ATAケーブル用コネクタ。



半田付けされたCPUはロジックボードの裏面に搭載。今回分解したモデルはIntel Core i5-4260Uを搭載しておりグラフィックはHD Grapics 5000を採用。



ロジックボード表面には同じく半田付けされたDDR3メモリ。つまり、新型Mac miniは「メモリの増設・交換は不可」というわけです。なお、標準4GBのメモリを8GBにカスタマイズするのに9800円(税別)が必要です。



するすると取り外された黒いパーツは電源。



2012年モデル・2011年モデルとまったく同じものとのこと。



最後にストレージのホルダーを取り外します。



搭載されていたのはHGST製の500GB・HDDで7mm厚。



全部ばらばらにするとこんな感じ。ケーブル類がほとんどないレイアウトは見事です。



iFixitが認定する分解(修復)難易度は10段階の「6」。最も簡単なのが「10」なので、難しすぎず易しすぎずといった感じ。



分解難易度が「6」である理由として「接着剤が一切使われていないこと」「専用ツールさえあればパーツの取り外しはとても簡単であること」「T6 Torx Securityネジの存在」「CPU・メモリが半田付けされていて取り外しできないこと」が挙げられています。



なお、メモリの増設・変更が不可であることが判明した新型Mac miniは、従来モデルよりもCPUのマルチコア性能が低いことが判明し、物議をかもしています。