国際親善試合・ウルグアイ戦です。
日本での国際親善試合というと主力が来てくれないというイメージがあるんですが、ウルグアイはスアレスとかフォルランとか主力が来てくれました。もしかすると、ブラジルW杯の南米予選でアジア代表とのプレーオフに回りそうなんで、アジアに慣れておこうという思惑もあるのかもしれません・・・参考にならないと思いますけどね。

日本のスタメンは、柿谷が1トップに入っているのが目立つのと、長友のコンディションが間に合わなくて酒井豪徳が入っている他は、いつもの通り。

序盤の日本は悪くなかったと思います。
本田が比較的フリーでボールを受けられるシーンが多くて、そこから日本はチャンスを作ることが出来ていました。ただ、最後のところでウルグアイのDF陣が強力でしたね。

ところが、27分、スアレスに吉田麻也が振り切られて中央に走り込んだフォルランに決められて失点。
さらに29分、FKをフォルランに直接決められて、あっという間に2点ビハインド。

先制されるまでの日本はいくつもチャンスを作って、ピンチもオフサイドを取り損なった1回だけだったと思いますが、失点の後はちょっとバタバタした感じがしますね。2失点の直後も酒井のバックパスのミスによる大ピンチもあったし。

後半に入るとポゼッション率では日本が上回っていたようですが、これは2点リードしたウルグアイの作戦じゃないですかね。日本にある程度ボールを持たせて、奪ったらスアレス&フォルランを中心に少ない人数の素早いカウンターで追加点を狙います。

そして、後半8分に日本の左サイドからのクロスを吉田麻也がクリアしたのはいいけれど、そのボールがフリーのスアレスに渡ってしまってウルグアイは難なく3点目。

直後に本田のDFラインの裏へのパスを追ったウルグアイのDFとGKが衝突した隙に香川が1点返したけど、後半13分にさらにどフリーのゴンザレスに4点目を取られて、日本のDF陣はボロボロの雰囲気。
ザッケローニ監督は3点目を取られた後に吉田麻也を下げて伊野波を投入うしたけど、これは懲罰的な交代を言われても仕方ないところ。
後半27分に本田が見事なFKを決めて2ー4としたけれど、日本にはそれ以上の得点を挙げる力はありませんでした。

チャンスの数は日本もかなりあったのですが、ウルグアイのDFが固いというか、日本の最後のところの精度が足りないので得点になかなか結びつかなかったですね。
一方のウルグアイは、苦し紛れのクリアに見えても前線のスアレスとかにかなりの確率で繋がってチャンスになるので、厳しかったですね。

注目された柿谷は悪くは無かったと思いますが、もうちょっとですね。本田と香川との連携が深まれば、もっと面白くなる気がします。

その柿谷に代わって途中出場した豊田は、まだまだですね。あまりいいところを出すことが出来ませんでした。岡崎と動きが被ってしまう事が多かったのは残念ですね。

あと山口蛍は出場時間は短かったけど、良かったと思います。

そして、いただけないのがDF陣でしょう。W杯アジア予選ではあまり問題無かったのですが、コンフェデレーションズカップ3試合で9失点、東アジアカップ3試合で6失点、そしてこの試合で4失点、7試合で19失点は非常に問題です。(攻撃面では、7試合で14得点ですから、数字だけ見ると悪くないですね。)

以前はカテナチオと呼ばれる固い守備を誇ったイタリアからやって来たザッケローニ監督ですが、果たしてこの守備陣をどのように立て直すのでしょうか?
東アジアカップでDF陣の新戦力を発掘することは出来なかった訳ですが、今の代表の伊野波、駒野は残留争いをしているし、今野と遠藤はJ2だし、DFの人材不足は深刻ですね。W杯1年前で監督代えろとは思わないですけど、不安が消えません。

最後に・・・
テレビ中継をしていたTBSですが、ちょっと酷かったですね。柿谷を持ち上げ過ぎるし、実況は何度も岡崎と柿谷を間違えるし、副審が旗を水平に上げているのにファウルとか言ってるし、プレーが始まっているのに何度もリプレーを流すし、サッカーをもっと分かっている人に番組を作って欲しいと思いました。