フランス人男性が、日本に関する情報サイト「Sushi-Maki」で、日本にある珍しい居酒屋について紹介した。

 筆者は、栃木県のある居酒屋では、2匹のサルがウエイターとウエイトレスとして働いているとして、動画を掲載しながら紹介した。驚いたことに、1匹はウエイトレス姿でかつらやマスクも着けることがあると述べた。

 2匹のサルはお客さんを迎え、おしぼりを運ぶ役割をしていた。筆者は、テーブル間を移動するときはサルらしく非常に素早く動く点に注目した。さらに彼らのサービス時間は、1日2時間までと法律で決められており、筆者は「さすが規律を守る国だ」と述べた。

 筆者は、ことの始まりについても紹介。居酒屋の主が1匹のサルを買い始めたところ、いつも主人の行動を見ていたサルは、ひとりでおしぼりを客のテーブルに運んだという。以来、もう1匹のサルをも迎え、今の「勤務体制」が整った。

 一方で、問題に直面した時には、とっさに飼い主の腕の中へと逃げるように飛び込んでいくという、ペットらしい可愛い一面もあると付け加えた。

 筆者は、この居酒屋は世界でも注目を集めているとし、この居酒屋は週末になると常にたくさんの客で賑わっていると紹介した。現に、このサルの様子を映した動画がインターネット上に投稿され、アメリカの大手テレビ局からも取材を受けたことから、日本旅行のついでにこの居酒屋に足を運ぶ観光客が増えたようだ。

 筆者は、2匹のサルが年齢の割に、元気に丁寧かつ効率的なサービスを居酒屋で提供していると指摘。「よく組織化された例外的ともいえるスペクタクル」を見に、遠方からやってくる客を楽しませていると表現した。

 トラや象や馬などを調教するサーカスの見せ物に慣れたフランス人にとっても、自ら働くサルの存在は珍しく映ったようだ。(編集担当:下田真央・山口幸治)