中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本人の生活って本当に細かいよな」というスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わした。

**********

 スレ主は、ゴミの種類ごとに分けられたゴミ箱や、ゴミ集積所にきれいに並べられたゴミ袋の数々、自動販売機、整えられた段ボールハウスなどの写真を紹介し、「どこも細部まで非常にキチンとしている」と述べた。

 スレ主が紹介した写真を見た中国のネットユーザーからは、「ゴミを細かく分別することは学ぶに値するな」、「ゴミの分別は人類の幸福に対する貢献度が大きい」など、ゴミの分別を称賛するコメントが多く寄せられた。ちなみに、中国のゴミ箱はリサイクル可とリサイクル不可の2種類しかない。

 しかし「たぶん大阪は日本でもっとも分別できていない街だよ…治安も悪いほうのような気がする」という、大阪に住んでいると思われるユーザーからの報告もあった。大阪と中国が似ていると感じる中国人がいるのは、こういう点と関係があるのかもしれない。また、「日本のゴミの分別は嫌いなんだよね〜。何曜日に何を捨てるとか決まってて、面倒くせぇ」という感想も寄せられた。

 日本では細部までこだわる理由について、軍国主義の時代に養われたものに違いないという主張や、人が少ないから管理しやすいという意見もあった。「アホか、日本には2億人以上の人がいるんだぞ」という誤った反論があったが、「いや、1億3000万くらいだろ」と訂正するコメントもあった。

 しかし、「確かに日本は細部にまでこだわるが、よく大局を見落とす」というなかなか鋭い指摘もあった。

 日本を訪れる中国人の多くが、日本の清潔さに驚くといわれる。また、中国人に限らず外国人の多くが、日本人が時間やルールを守ることに感嘆するという。例えば、電車や新幹線が停車位置にぴったりと止まることも、日本人からすれば当然の光景だが、外国人には「精密」に映るらしい。細部にこだわる日本人の考え方は日本人の1つの「武器」と言っても過言ではない。(編集担当:畠山栄)