来日した米国人女性が、旅行に関する情報を発信するブログ「creative-escape.org」で、日本でスキーをする良さについて紹介した。

 筆者は北海道のスキー場に訪れたようで、その体験をもとに「スキーをするなら日本がおすすめ」と評価した。

 まずは、「思ったより安い」ことがお勧めの理由だ。日本のスキー場でリフトの1日券を買うと平均4500円程度で、人気の高いスキー場でも6000円以下と紹介。さほど安いとも思えないが、国外でも日本の物価は高いと思われている。そのため、リフト代はは相対的に安いと感じたのかもしれない。

 次に、積雪量とコンディションを挙げた。場所にもよるが、積雪量は平均して3メートル近くある場合が多く、積もり立てのふかふかの雪で滑るのが好きな人には最高だ紹介した。また雪質も、「完璧なパウダースノーは実に素晴らしい」と伝えた。ただ水分が少なく、雪合戦をするには適していないのが残念だという。

 日本のスキー場のすべてでパウダースノーが楽しめるわけでなない。米国人の筆者は、自分の訪れた北海道での経験を日本全体のスキー場に当てはめてしまったようだ。外国の事情を積極的に紹介しようというのだから、多少の誤解はしかたないだろう。むしろ「他の情報源で裏を取る」という読み手の姿勢が問われるべきかもしれない。

 さて筆者は、「食」についても触れた。おいしい日本食がエネルギーを充填してくれ、「食にこだわる人にとって訪日スキーはふさわしい」と語った。「日本食はいつどこで食べても新鮮でおいしくて、しかも洗練されている」と称賛し、「刺身や寿司、麺などを目前にしてお腹が鳴っているのに気づく」と語った。

 味噌汁やパンケーキを食べて、「休暇が終わらないで、この生活を続けたいと願ってしまう」と日本食の魅力を伝えた。パンケーキが日本食とは思えないが、筆者は米国とは違う「日本風の味付け」が気に入ったのかもしれない。

 筆者は最後に「温泉の魅力」を強調した。スキーを楽しんだ1日を「温泉で締める」ことが「何といっても最高」と高く評価。日本の山岳地帯ではほとんどの場所に温泉があると説明した上で、日本の伝統文化では、温泉は治癒効果があるとされており、「スキーで疲れた体を癒(いや)すのに最適」と、スキーと温泉をセットにする利点を紹介した。

 スキーを楽しみ、新鮮な食事を堪能し、最後に温泉で疲れた体を癒す。日本人であっても、幸せな気分を味わえそうな旅だ。さらに、日本ではスキー場への交通手段やスキー場の施設が比較的整備されていることも、「フラストレーションなく楽しむことができる」ことにつながっているだろう。業者の接客態度も、良好だ。最近は、外国人のスキー客が増えているということにも納得できる。(編集担当:田島波留・山口幸治)