インテルのマッシモ・モラッティ会長が、21日に行われたクルージュとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグと、24日に行われるミラノダービーについて語った。

「クルージュ戦は気迫の勝利だった。チームに良い返答を見せてもらった、面白い試合だったね。一方、日曜のダービーは緊張感がある。誰もがこの瞬間を待っているんだ」

モラッティ会長はダービーで有利なのはマッシミリアーノ・アッレグリ監督のチームだと話している。

「むしろ、超有利、だろうね。ゲン担ぎで言っているんじゃない。彼らはバルセロナを倒したからだ。皮肉じゃないよ。そう確信しているんだ。ミランが有利だよ。ただ、ダービーでは、常に有利なチームが勝つわけじゃない…」

インテルにとっては試合に臨む姿勢が重要となるだろう。

「スピリットが大切だ。この一戦がいかに重要かを理解するためにね。疲労はある。だが、プライドとガッツで乗り越えられるはずだ。選手たちには全精力を傾けるように、ユニフォームへのプライドを示すように求めたい。順位の上でも重要な一戦だからだ。我々の目標はチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得で変わらない」

また、モラッティ会長はバルセロナを倒したミランに賛辞も送っている。

「ミランはとてもインテリジェントな試合をした。バルセロナにはまったくゴールチャンスがなかったね。ミランは素晴らしい試合をしたけど、2010年のインテルはカテナッチョだった? サン・シーロでの試合で我々は3−1で勝った。カテナッチョをやったとはまったく思わないが」

ダービーに話は戻り、好ましくないチャントが飛びかう可能性について、モラッティ会長は楽観視しているようだ。

「ミランとインテルのサポーターが激しくいがみ合ったことはない。選手たちに対するリスペクトがある。(マリオ・)バロテッリがミランのユニフォームを着ること? マンチェスター・シティのユニフォームを着た彼を見たときと同じだよ。彼は異なるチームで常に成功しながらリスタートする運命にある若者なんだ。そのうちの一つがミランということだよ。(アントニオ・)カッサーノ? さらなるモチベーションを感じているのは彼だけじゃない。全員だ」

また、モラッティ会長は改めてアンドレア・ストラマッチョーニ監督の続投を強調している。

「彼の立場が議論に上がったことはない。彼にはインテルにとって役に立つ経験を積める可能性があるんだ。大きな犠牲を払わずにそれができることを願っている。彼には責任感があり、徐々に成長しているところだよ」

「(シルヴィオ・)ベルルスコーニは、今年のミランにスクデットとCLを獲得することが可能だと言っている? その発言は聞いていないな。でも、そうやって言うのは良いことだ。日曜に(選挙の)投票があるからね…」