ペップ・グアルディオラ監督は2013-14シーズンからバイエルン・ミュンヘンの新指揮官になることが決まった。

先日、「ベンチに戻る用意がある」と現場復帰を明かし、バルセロナでの冒険で得た数々のトロフィーを過去とするために、プレミアリーグでの経験を望んでいると思わせた同監督。だが、向かったのはブンデスリーガだった。

両者が否定していたものの、交渉は進んでいたということだ。合意は2016年までの3年間。グアルディオラ監督はすでにドイツにおり、金曜に会見を行う予定だ。

現在バイエルンを率いるユップ・ハインケス監督は、今季で2年契約が満了する。同監督は指揮を執ることをやめ、シーズン後に年金生活に入ることを選んだ。ハインケス監督は昨季、チームをチャンピオンズリーグ(CL)決勝へと導いたが、本拠地アリアンツ・アレナでのファイナルでチェルシーに敗れている。

今季のバイエルンは前半戦を終え、2位レヴァークーゼンに勝ち点9差、王者ボルシア・ドルトムントに12差を付けて首位を快走している。CLではグループステージを首位通過し、決勝トーナメント1回戦でアーセナルと対戦する。

グアルディオラ監督は昨季をもってバルセロナ指揮官を退任し、ニューヨークでの1年間のサバティカルに入った。バルセロナでの4年間では、3回のリーグ優勝のほか、2度のコパ・デル・レイ、3度のスペイン・スーペルコパ、2度のCL、2度の欧州スーパーカップ、2度のクラブ・ワールドカップ制覇を果たし、バルセロナを歴代最高のチームの一つへと導いた。

スペインでは、グアルディオラ監督のアシスタントが元スペイン代表FWラウールになるとのうわさも浮上している。ラウールはすでにブンデスリーガでの経験を持ち、グアルディオラ監督とも個人的に良好な関係にある。

興味深いのは、グアルディオラ監督の新天地が決まったのと同じ日に、バルセロナで同監督の前任者だったフランク・ライカールト監督が、サウジアラビア代表指揮官の座を解任されたことだ。2011年から同代表を率いていたライカールト監督だが、ガルフカップでクウェートに敗れたことが決定的となった。