中国メディア・鳳凰網は15日、中国初の「空飛ぶ自動車」が9月末に登場し、年末には量産体制が完成すると伝えた。

 記事は、「空飛ぶ自動車」を製造する西安美聯航空技術公司の生産ラインの様子を紹介した。同社の常建秦会長によると、車体重量は450キログラム、回転翼の長さが8.4メートルで、最大積載量は600キログラム、最大飛行速度は時速180キロメートルで3−4時間飛ぶことができるという。エンジンは普通の自動車用ガソリンを使用できるとのことだ。

 自身が飛行機愛好者で、「最も安全船が高く、操作しやすい回転翼方式を採用した」と説明する常会長は、「離陸時には30メートルほど、着陸時には10メートルほどの滑走路があれば大丈夫。自動車が運転できる市民ならば2−5日の飛行訓練で単独飛行できるようになる」と語った。

 この「空飛ぶ自動車」は2011年に国の発明特許を取得、9月末に第1号が完成し、12月までに量産体制が整う見込みだ。価格は3000万円程度で、1億円程度という米国の同タイプ製品より安価になるようだ。

 中国では2010年に「低空空域管理改革の深化にかんする意見」が発表され、上空1000メートル以下の空域での小型の固定翼機やヘリコプターの飛行が今後徐々に開放される。常会長はすでに数十の企業や団体から購入希望を受けていることを明かした。(編集担当:柳川俊之)