香川真司のマンチェスター・ユナイテッドへの移籍について解説するBBCの原稿
BBCが掲載するShinji Kagawa: Man Utd signing 'more than just a shirt-seller'「マンチェスター・ユナイテッドが契約した香川真司は、シャツを売るためだけ以上の選手」という見出しの原稿は、香川真司がどのようなプレーヤーなのかを詳細に説明するものになっています。
その中で筆者のRaphael Honigstein氏(German football expert)は、香川のことを細身の体にも関わらず相手の守備を外す十分な強さがあると表現。ドルトムントでの活躍を伝えています。また理想のポジションはストライカーの後ろだが、4−2−3−1の日本代表では本田圭佑に合わせて左のワイドでプレー。またその運動量と守備における規律的な動きにより4−4−2でもOKだろう。ただし、彼の才能をより発揮するのは流動性の高い4−2−3−1であろう、と書いています。さらには昨シーズンの活躍を見る限り、マンチェスター・ユナイテッドでもスタメンに入るのではないか、と予測しています。
ちなみにこのオールド・トラフォードのブレスボックスの下りについては、冒頭でズィグナル・イドゥナ・パーク(Signal Iduna Park)のプレスオフィサーは多少は息をしやすくなるだろう。なぜならば、日本からの取材陣が大挙して香川真司を取材しに訪れていたからだ、という一文を受けたものになっています。
本文中に見出しに関係する文章を探したのですが、この原稿の中では見つからず。ちょっと検索してみると、マンチェスター・ユナイテッドのcommercial director 、Richard Arnoldさんの「香川との契約はシャツを売りに出すためだけのものではないですよ」というコメントが複数の媒体で引用されているのがわかるので、この言葉を知っていて、ちゃんとした実力の裏付けのある移籍なのだという事を強調するために使った見出しだと思われます。ちなみにこのRichard Arnoldさんはマンチェスター・ユナイテッドが契約する25人の選手たちがビックスターである事を「我々は25人の俳優のジョージ・クルーニーを抱えているんだ」と変な比喩で表現していておもしろいです。
いずれにしても、事前の期待値が非常に高い気がするので、正式に契約したあとが大変そうです。ただ、ドイツに渡った時も大男の中でやれるのだろうか、というような懸念があった中で活躍して見せましたし、がんばってほしいところ。まずは当面残された2試合のW杯予選をケガなく乗り切って、正式契約してほしいと願ってます。
またおもしろそうな記事があればお伝えします。
JFA公認C級コーチの資格を持つサッカーライター。大分県中津市出身で、Jでは川崎をメインに取材を行う。