残業を切り上げて帰宅する前に電話で話したスカパー!時代の同僚のKさんからの情報で、岩隈の残念な結果を知りました。
もともと私は、岩隈に関してはローテーション入りが崩れた時点から、開幕ロースター漏れの懸念を持っていましたので、今日の結果はいっそう無念でなりません。
これでかなり苦しい状況に追い込まれたかもしれません。

マリナーズはこれでNPBに2連敗。
両試合とも完敗で、この日の試合結果を報じた『シアトル・タイムズ』紙の表現を借りるなら「NPB球団との対戦がこれで終わりで良かった」というところです。

ところで、米国内のメディアによるマリナーズに関する報道で、最近大いに気になった記事がありますのでご紹介したいと思います。

それは現地時間3月22日付けのCBS Sportの電子版で、ジョン・ヘイマン記者の筆による「マリナーズは自球団のことを思うなら、今季をイチローのラストイヤーにすべきだ」というものです。

理由としては、
イチローのOPSが、2008年の.851から翌年の.745、そして昨季の.645と2年連続で100ポイント以上も下降していること、
マリナーズはヘスス・モンテロやダニー・ハルツエンなどの有望な若手を多く抱えており、再建を進めるにはイチローと再び大型複数年契約を結ぶと、それが足かせになりかねないこと、
イチローの山内オーナーへの影響力が強すぎて、チームの編成にも影響を及ぼしたことがあること(城島健司の獲得や契約延長に対するイチローの発言力へも言及しています)、
などを挙げています。

いやはや、イチローほどの大物になるとこういう報道によるストレスというフィールド外の「敵」とも戦わねばならぬという事実を再認識させられました。
そんな中で、過去11シーズンにも渡って、メジャーを代表するスターの座を守り続けたイチローには「野球選手」としての技量を超えて感心させられます。
そして、このヘイマン記者の記事に関して救われる思いがしたのは、読者によるコメントがどれも概ねイチローを擁護するものであったことです。

さあ、何はともあれ水曜日から2012年シーズンの幕が上がります。
イチローにとって、ラストイヤーになるのかどうかは判りませんがしっかり見守って行きましょう!