チャンピオンズリーグ(CL)のアーセナル戦後、ミランFWズラタン・イブラヒモビッチは、本来のポジションではないと怒りをあらわにした。だが、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、イブラヒモビッチの怒りの爆発をポジティブに消化している。

「イブラが怒る方が、物事はよりうまくいく。彼はそういう男なんだ。そうじゃなければイブラヒモビッチじゃないね」

「トリデンテ? ほかに選手がいなかったんだ。我々は常にトップ下を使ってプレーしてきた。だが残念なことに、(ケヴィン=プリンス・)ボアテングがいなかったし、インサイドハーフがいなかったから(ウルビー・)エマヌエルソンも中盤でプレーしなければいけなかった。必要に応じたんだ。たとえ、ユヴェントスが日曜に(アルトゥーロ・)ビダルをセンターバックにしても、(アントニオ・)コンテの間違いとは言えないだろう。ほかのDFたちがいないのだからね」

そのユヴェントスが7日、ボローニャと引き分けたことで、ミランは首位をキープした。だが、ガッリアーニ代表取締役は浮かれておらず、「勝ち点2差だ。何も変わってはいない。最後まで12試合、勝ち点36が残っているんだと話した。

CLでは準々決勝の組み合わせ抽選が待っている。7日のレヴァークーゼン戦で5ゴールを挙げたFWリオネル・メッシのバルセロナと対戦するかもしれない。

「こういうプレーをしているときのバルサは恐ろしい。メッシのような選手は見たことがないよ。私にとっては、世界最高の選手、史上最高の選手だ。APOELとの対戦を望む? 何も望みはしない。25〜30日後のメッシは今ほど好調じゃないかもしれない。イタリア勢との対戦になったらひどいね。CLじゃないように思える。ただ、2003年、インテルと準決勝で、ユーヴェと決勝で対戦したときは、とても素晴らしかったけどね」

最後に、ガッリアーニ代表取締役は、アーセナル戦で使用したユニフォームを今後は使わないつもりであることを明かした。

「ミランはもう第3ユニフォームを着ない。0−3で負けた、あの黒一色のユニフォームだ。何とかして避けようとしたが、どうしようもなかった。我々のユニフォームは赤黒か白で、アーセナルと混同しかねなかったんだ。裸でプレーするか、黒にするか、だったんだ。まあ、最終的に突破はしたが…。我々は何年間か、黄色のユニフォームを使っていた。それに戻るだろう」