竹島に本籍を移す日本人が1年で10人増加、韓国側はピリピリ

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日本と韓国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)に、本籍を移す日本人が増加している。山陰中央新報の取材で判明した。韓国のメディアも同報道を引用して相次ぎ伝えており、日本側の動きに警戒感を示している。

山陰中央新報が15日報じたところによると、竹島に本籍がある日本人は1月1日の現在で79人。1年間で10人増加した。日本国内で竹島への関心が高まっていることが原因のようだ。

このような動きは近年顕著なようで、本籍を竹島に持つ日本人は2005年26人、08年39人、11年69人と、毎年約10人つづ増加している。

一方韓国はというと、「独島」に本籍を持つ韓国人は2602人に上る。11年だけでも367人増加した。韓国のメディアは、竹島に本籍を置く日本人よりも、「独島」に本籍を置く韓国人が多いことから、「領有権強化で(日本の)先を行っている」と主張している。

では韓国ではいつごろから「独島」に本籍を置く人が出てきたのだろうか。一番始めに「独島」へ住民登録を行ったのは、チェ・ジョンドク氏で1981年のこと。また本籍を移したのはソン・ジェウク氏で、1987年11月2日であることが確認されている。韓国人が本格的に本籍を「独島」に移すようになったのは、独島博物館の李鍾学(イ・ジョンハク)初代館長が、日本の竹島編入に異議を唱えた後からだと言う。

日本の「竹島」本籍移動は韓国に比べれば微々たるものなのだが、韓国側はこの動きにかなり強い警戒感を持っている。独島郷友会は、「独島に本籍を移す『独島を第2の故郷にする』国民運動を展開する」と話している。

参照:韓国経済
参照:慶北日報

(文:林由美)

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