新年一発目の更新ですが、移籍マーケットもオープンということでさっそく移籍話が飛び交っております。

 我がサンフレッチェ広島はミシャとの契約延長せず⇒浦和行き、さらに99%減資という大ナタがあって主力の大量流出も覚悟していたのですが、今のところは森保一新監督の起用もあって主力はほぼ残留の雲行きです。

 他チームから話があった佐藤寿人、西川周作、森脇良太、個人的にかなり心配していた森崎和幸、森崎浩司の兄弟、そして青山敏弘、ミキッチ、山岸智、高萩洋次郎、水本裕貴、このあたりは全員残留か残留濃厚となっています(詳細は中国新聞サンフレ情報をご参照)。

 唯一、李忠成がサザンプトン移籍とかいう話になってますが、正直あの辺のワークパーミット取得に際する特例とかよくわかりません。三都主アレサンドロが2002年にチャールトン移籍が頓挫したケースと同じになるのではないか、と危惧しています(記事がないので、経緯はこちらのサイトをご参照のこと)。


 http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20120104-884806.html
>李忠成「最後の賭け」英2部移籍
>(中略)
>約10日間の滞在期間中はメディカルチェックや練習に参加する。今回の渡英目的は「最近2年間の国際Aマッチ出場75%」が原則の同国での就労ビザの取得。昨年からA代表に定着した李は条件を満たしてはいないが、特例でのクリアを目指す。12日にビザ申請し、早ければ13日にも正式発表となる。契約期間は13−14シーズン終了までの2年半。
>[2012年1月4日9時11分 紙面から]


 ニッカンさんの記事によるとこういう経緯での渡英のようでして。で、時事通信にはこういう記事があります。


 http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2012010800025
>アドキンス監督「李は即戦力」=ランバートとの2トップ構想も−サウサンプトン
>労働許可取得に関しては「2週間ほど」と見込んでおり、「すぐにでも獲得したい。加入を楽しみにしている」と大きな期待を寄せた。


 割と具体的に「2週間」とかの数字が出ています。このへん、一応英国の記事もあたっときたいと思いまして、検索しましたらこんな感じの記事が。いずれも1/4配信です。


 http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2081192/Southampton-sign-Japans-Tadanari-Lee.html
>Southampton must secure a work permit for Lee, born to Korean parents and scorer of 15 goals in 32 games for J League side Hiroshima last year, to bring him to Britain.

 http://www.goal.com/en-gb/news/2897/championship/2012/01/04/2829824/southampton-confirm-talks-with-japan-striker-tadanari-lee
>If the 26-year-old is granted a work permit, Lee would become the first ever player from Japan to play for Southampton.

 http://www1.skysports.com/football/news/11700/7410459/Saints-agree-Japanese-deal
>The Sanfrecce Hiroshima man flew into London on Tuesday and will train with the club at their Staplewood training base whilst the application for the work permit is reviewed before January 12.

 http://www.dailyecho.co.uk/sport/9452576.Lee_can_be_a_big_hit_for_Saints/
>Saints confirmed yesterday that they will sign the striker, subject to him receiving a work permit.


 なんか、どれもこれも「ワークパーミットが取得できたら」とか「目下の課題はワークパーミット取得」って書いてて、見通しについてよくわからない感じなんですよね。で、こちらはサウザンプトンの監督ナイジェル・アドキンスのコメント。


 http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/16407930.stm
>"The work permit process is going to take time and have got to work through that but he has been training with us this week and has been made welcome," added Adkins.


 この辺、デリケートな部分なのであくまで拙訳であることを承知いただきたいのですが、「ワークパーミット取得までは時間がかかるし、クリアしなければいけない。ただ、彼は今週のトレーニングで我々と合流し、歓迎されている」的なニュアンスではないかと思うのです。つまり、このコメント内でも、やっぱりワークパーミット取得まで時間が掛かりそうだという含意がある。

 ぶっちゃけ、「本国の代表として過去2年間国際Aマッチの試合に75%以上の出場経験があること」という規定がまだ生きているなら、李忠成の移籍は特例が認められない限り無理なんです。で、宮市亮のケースのように強力な支援者(宮市の場合はアーセン・ベンゲル)がいて特例となることはあるけれども、李忠成にそこまで強力な支援者がついているのか、ちょっとわからない。

 僕はあくまでサンフレッチェ広島サポなので、李忠成には移籍してほしくない気持ちがある一方、彼は海外移籍希望があった昨年末に2年契約を結んでおり、チームにお金を置いていこうとしているわけです。そういうスジを通した上での話だし、チームは大宮から石原直樹、レンタルバックで平繁龍一を戻してFWの層を厚くしている。この状況で李忠成が残留となると、本人のメンタル的な問題も起こりそうだし、チーム内のバランスも微妙に狂いかねないわけです。

 そういうことで、李忠成にはぜひとも移籍してほしいわけですが、まあどうなりますかね……。新年1発目からイマイチ歯切れの悪い記事ですが、状況がよく読めないのでそんな感じで。なお、上記記事は2012年1月8日23時現在の情報をもとに書いていますので、読まれる時点で何かが決まっているかもしれませんがご容赦。