日本人観光客がダマされやすい中国の「老人局(ジジもたせ)」に気をつけろ
![中国の空港で日本人の名前を書いた紙を持って待つ人たち。ふつうに考えれば、ガイドさんだけど?](https://image.news.livedoor.com/newsimage/8/b/8b56990050dcd359d770326aad2dbe49-m.jpg)
そこに映っていたのは、倒れた幼女の横を素通りしていく人たち。路上に倒れた人を見ぬふりなんて日本ではあり得ない状況だが、実は、中国では貧しい老人が行なう路上詐欺が社会問題となっており、これが少なからず影響を与えていたと言われている。
しかし、「大丈夫ですか」と手を差し伸べたが最後、「この人に押し倒されてケガをした!」と騒ぎ立て、賠償金を巻き上げるというトンデモない罠(わな)なのだ。
中国当局も「路上で倒れた人を見かけた場合は、うかつに手を出さないこと」と注意を呼びかけている。お人よしな日本人は格好のカモになりかねないので要注意だ。
ほかにも、空港の到着ロビーで現地添乗員を装った「出迎え詐欺」も注意したい。ボードに日本人名を書き、本物の出迎え添乗員より前で旅行者を呼び止めて連れ去る手口だ。ニセモノ!と気づいたときには、すでにボッタクリバーや怪しい貴金属店で被害に遭った後。空港出迎えがある旅なら、あらかじめ現地添乗員の名前を確認しておかなければならない。
もちろん中国に限らず、世界中どこに行っても日本人観光客を狙った詐欺は存在する。どんな手口が使われているのか、まず情報収集はしっかりしておこう。
■取材・撮影/ダカーポ(近兼拓史 ダイ・シーユウイ)
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