2004年から中日ドラゴンズの指揮を執り、これまでの7シーズンで、1位が3回、2位が3回という抜群の成績を残している落合博満監督だが、22日には、今季終了後に退任することが突然発表された。

東京ヤクルトスワローズとの大事な首位攻防戦を前にして、一体何があったのか――。24日深夜、TBS「S1」番組内の「ノムさんのボヤキ部屋」コーナーでは、元東北楽天ゴールデンイーグルス監督・野村克也氏が、自らの楽天監督解任劇と重ね合わせ、球界に疑問を投げかけた。

「ちょっと、今日は強烈にボヤいちゃうんだけど、最近のプロ野球って何でこんな時期に解任を発表するの?」と切り出した野村氏は、「これから大事なプレーオフがはじまる、日本シリーズがはじまる前に、まだ中日は優勝する可能性もあるわけでしょ。僕の解任通告も、明日からソフトバンクとプレーオフがはじまる前日に解雇されたの。優勝してもしなくても終わって頂きます。最近のプロ野球って何だろうと思うんだけど、何のために監督が一生懸命やってるかっていうね」と続けた。

また、今年の2月には番組の企画で対談し、常々高い評価を持っていた落合監督について、「落合なんて、8年やったんかな。一回3位になっただけで、あとは1位と2位ばっかりなんだよ。実績からみても、選手一杯育ててるじゃん。昔の監督って、十年、二十年やった監督さん一杯いたじゃない。落合なんて永久監督でもいいんだよ。この人は何か持ってる」と絶賛。

その最後には「今、プロ野球は人材難ですよ、監督の。次期監督が育っていない。どのチームも。その一つが、監督が2年、3年って短命でしょ。自分の保身で精一杯なんだよ。後継者を育てるっていう余裕がないから。プロ野球団もこれはじっくり考えてほしい」と訴える野村氏だった。

中日・落合監督「記者連中、野球を理解しようとしないもん」
中日・落合監督「下手なヤツは練習しなきゃ」
野村克也と長嶋茂雄 ″今だから明かしましょう″
落合監督が、ゲームを壊した投手を代えなかったワケ