九段会館「天井崩落」直後の動画 学生ら「せーの」でがれき撤去
大地震で天井が落下し、死傷者が出た東京都千代田区・九段会館の地震直後の様子を撮影した映像が、インターネット動画サイト「ユーチューブ」で公開されている。
東日本大震災が発生した2011年3月11日午後、九段会館の1階ホールでは東京観光専門学校の卒業式が行われていた。天井の一部が崩落し、非常勤講師2人が死亡、学生ら26人が重軽傷を負った。
介抱される男性の姿も
動画では、建物内の混乱とともに、抜け落ちた天井や落下した天井の上に積もったがれきが映し出されている。下敷きになった人を助け出すためか、「せーの」と声を合わせて落ちた天井を大勢の学生や関係者が動かしており、ホール外で横たわって介抱されている男性の姿も映っている。
動画は3月12日にアップロードされたものだ。元の動画が公開された米CNNの投稿サイト「CNN iReport」の記述によると、撮影者は地震当時、会館で行われていた専門学校の卒業式を傍聴していた。最初に天井が落下してすぐに友人と外へ逃げ出し、揺れが収まってから建物に戻り撮影したという。
ユーチューブやiReportのコメント欄には、英語で「とても悲しいことだ」「埋もれた人が心配だ」といったコメントが寄せられている。
九段会館は1934年に竣工。犠牲となった2人の遺族は3月30日、施設管理などに問題があったのではないかとして、警視庁麹町署に捜査するよう申し入れている。
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