北京市の海淀区四道口の山西麺食館で15日午後6時ごろ、爆発が発生した。プロパンガスのボンベ交換中だった。経営者父子が負傷したが、命には別条ないという。店正面のガラスが粉々になって吹き飛び、近くの停車中の自動車のボディーに多くの穴を開けた。新浪網が報じた。

 中国で「麺食館」、「麺館」とは、うどん料理を供する飲食店で、小さな庶民的な店が多い。「山西麺食館」は、山西省風の麺料理が売り物だ。

 隣の飲食店の職員によると、轟音(ごうおん)とともに、山西麺食館のガラスが飛び散り、炎が噴出した。店の中のさまざまな雑物が「雨のように、道路に向かって飛び出していった」という。店の前に駐車していた乗用車は後部を中心に、ガラスや雑物でボディーに多くの穴があいた。しばらくして、建物の中から男性2人が自力で出てきたが、頭髪は焼けこげ、負傷していたという。

 消防が約10分後に到着し、廃墟と化していた厨房からガスボンベを搬出した。ボンベからはまだガスが漏れていたが、消防隊員がふさいで、二次爆発・火災は避けることができた。

 店内に客はおらず、負傷者は経営者父子の2人だけだった。交換時にボンベの栓を閉めていなかったために、漏れたガスに何らかの火が引火して爆発したとみられている。(編集担当:如月隼人)



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