レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は、ここへ来て態度を変えている。以前は自身の今後について、いろいろな疑問点や心配な点を明かして、6月に話すとしていた。だが今は、状況が違っているようだ。

「インテルに戻る可能性? 確実にない。私はここに残る。契約どおりにあと4年いたいと願っているよ。現時点で私がイタリアへ戻る可能性はないんだ。インテルが私のハートにあるのは、また別の話だよ。それを言うことに問題はない」

「私は私の友人、選手たち、会長のために、彼がすべての試合に勝つことを願っているよ。レオナルドと(ラファエル・)ベニテスの仕事の違いを私が評価することはできない。私はインテルが勝つのを見たい。それだけだ。監督がベニテスだろうが、レオナルドだろうがね」

この数週間でレアル内部に何があったのだろうか。何がこの気持ちや発言の変化につながったのだろうか?

「まずは、私の未来が我々の結果とはまったく関係がないということを言っておく。チャンピオンズリーグに優勝しようがしまいが、私の立場に変わりはない。私とクラブがそれぞれどれだけ満足しているか、常にそれ次第なんだよ」

「ただ、今はとても満足だと言える。完璧なクラブは存在しないし、私も完璧ではない。そんな人間はいないからだ。だが、レアルは体制として正しい方向をとったと思っているよ。私がとても好きで、私に保証を与えてくれる方向だ。もちろん、勝てればそれに越したことはない。だがそうじゃなかったとしても、何も変わらないんだよ。来年トライするさ」

「君らメディアは、よく“権力”について報じる。私は権力など求めていない。私はただ、自分の近くにいる人たちと良い仕事がしたいだけだ。バルデベバス(練習場)とコンチャ・エスピナ(クラブオフィス)の考えが一致することを求めているんだよ。バルデバスがより独立する形でね。私はよく会長に会うし、一緒に冷静に仕事をしている」

「今、我々とクラブは同じ方向に進んでいる。哲学やメンタリティー、優先事項が変わったんだ。バランスのとれた形で未来を見ている。通常、未来というのは売買のことを指すが、私にとってはチームやクラブの構造の歩みを意味する。だから、私は満足だ。同じ道を進んでいると思うからね」