29日、リーガエスパニョーラではバルセロナ対レアル・マドリーのクラシコが行われる。レアルのジョゼ・モウリーニョ監督は記者会見で、インテルやチェルシーを率いていたときにチャンピオンズリーグでバルセロナと対戦した際と比較することはできないと語った。

「あのときは、負ければ大会から敗退することになっていた。家でテレビを見て、別のチームが勝ち進むのを見ていなければいけなかった。だが、明日は違う。勝とうが負けようが、我々は土曜にバレンシアと対戦するんだ」

モウリーニョ監督は普段と違い、スタッフや会長つきアドバイザーのジネディーヌ・ジダン氏も会見場に連れている。4年半前、ジダン氏がレアルで別れを告げてから、この会見場に現れるのは初めてのことだ。

モウリーニョ監督は審判について次のように述べ、両チームが助ける必要があると語った。

「試合をするのは3チームだ。2チームが3番目のチームを助けなければいけない。我々はバルセロナと対戦し、バルセロナは我々と対戦する。主審はどちらとも対戦しない。我々が彼に手を貸すんだ。全世界が我々を見ており、この試合は素晴らしいものになり得るゲームなんだよ。一枚のイエローカードや一つのフリーキックなど、誰も騒動にしようとしなければ、きっとそうなるはずだ」

「君らメディアと同じように、私も(試合を担当する)イトゥラルデ主審のデータを見た。バルセロナは彼とだと幸せだし、レアル・マドリーはそうではないね。だが、これは数字というだけで、偶然だ。私は、イトゥラルデがバルセロナのファンでも、マドリーのファンでもないと思っている。彼は審判たちのファンであり、自分のベストの仕事をしたいと思っているはずだ。選手たちが彼を助ければ、より簡単になるはずだし、そうじゃなければ、難しくなるだろう」

審判を助けなければいけない。このコンセプトを、モウリーニョ監督は4度も繰り返している。また、レアルがほかの試合と同じように、戦術やメンバーを変更することなく戦うとも続けた。どちらが有利かという評価を下すことは拒み、カンプ・ノウの出迎えを心配することもないと話している。

「スタンドから言われることで集中を失うような監督は見たことがない。いつもと同じように私は出迎えられるだろう。どうして変わることがあるのか、その理由ができない。私にとってはいつも同じだよ」

つまりは、ほかと同じ試合ということだ。同監督は「最後には、サッカーのことだけが話題になることを願っている。そして、どんな結果であろうと、全員が試合に満足できることをね」とつけ加えた。