原宿で高い支持を得る人気ブランドChristopher Nemeth(クリストファー・ネメス)創業者でデザイナーのChristopher Luis Nemeth(クリストファー・ルイ・ネメス)が9月22日に肺がんで死去していた事がわかった。現在、原宿にある店舗は休業中。入り口の前には献花やファンからの寄せ書きが集まっている。



アートの世界観を表現した独特のデザインで原宿を中心に高い支持を得ているネメス。斬新なデザインにも構築的な美と一点一点の表情が異なるアイテムは、トレンドを追わないクリエイティブとしていつの時代も高い評価をうけていた。ほつれのディテールやクロップドパンツなどもいち早く発信しており、「希有なデザイナー」として国内外に多くのファンを持ち早すぎる死を惜しむ声が多い。

ホームページには、「とても残念なお知らせをしなくてはなりません。Christopher Nemeth は9月22日水曜日、家族と友人たちの見守るなか、肺がんにより永眠しました。彼と関わりのあった、日本、英国、そして世界中の人々に、天からの恩寵を受け入れた全くユニークで、すべてのボーダーを超越したクリエイターとして語り継がれ、未来永劫、若者たちに影響を与え続けることでしょう。」とメッセージを掲載。またアドレスも掲載しておりネメスファミリーへのメッセージも送る事ができるようになっている。

クリストファー・ルイ・ネメスは、1959年に英国バーミンガムで出生。カンバーウェル美術学校を卒業後、スタイリストのジュディ・ブレイム、シューズデザイナーのジョン・ムーアの3名でロンドンの北東キングスランドロード付近に「House of Beauty & Culture」をオープン。1985年にはロンドンで初コレクションを披露し、1993年には東京に活動拠点を移し、ネメス東京をオープンさせている。