韓国・慶北大学の南権熙教授が1日、ソウル・仁寺洞の多宝星美術館が所蔵する金属活字を分析した結果、12点が世界最古の金属活字であると確認したと発表した。

 活版印刷は中国四大発明の一つとされ、中国もその起源を自負しているが、韓国で「世界最古」の金属活字が発見され、韓国メディアも「世界の印刷術の歴史が書き換えられるだろう」と報じたことで、中国国内では有識者をはじめとする人びとが反論している。

 中国新聞社によれば、北京大学の王岳川教授は、「韓国で発見された金属活字は、鉄を版に用いた活版印刷で、わが国から伝わったものだ」とし、韓国側の主張に真っ向から反論した。

 韓国の聯合通信によれば、慶北大学の南権熙教授は13世紀初頭に作られたと見られる金属活字を発見、これまでに世界最古とされていた「直指心体要節」よりも138年以上も古いと主張。さらに、同教授は、「発見が認められれば、世界の印刷術の歴史は書き換えられるだろう」と述べた。

 一方、中国メディアは「韓国側が主張するように、今回の発見は印刷術の歴史を変えるものだろうか?」とし、北京大学の王岳川教授の話として、「活版印刷は中国が起源であり、中国人が11世紀に発明したものだ。はじめは泥活版、次に木活版、銅活版が順に発明され、その後に発明されたのが、韓国で今回発見された鉄の活版だ」と主張した。

 続けて、王岳川教授は、「一歩譲って、金属活字が韓国で発明されたものだとしても、印刷術の歴史は変わらない」と主張、印刷術の起源は中国にあり、金属を用いた方法は印刷術の発展の一段階に過ぎないとの見解を示した。(編集担当:畠山栄)



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