ブラジル代表のカルロス・ドゥンガ監督は母国であまり愛されていない。ブラジルは15日、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ第1戦で北朝鮮と対戦するが、初戦を前にすでに同監督は批判されているのだ。まずはアレシャンドレ・パトやロナウジーニョ、アドリアーノ、ニウマールを招集しなかったためであり、今は練習を非公開にしているからだ。

ドゥンガ監督は練習を公開しないことについて、「周囲に人がいない状態で、布陣やプレーを何度も試すのに、非公開練習は必要だった。ブラジルにとっては慣例のないことだったが、少なくとも君ら(メディア)に新しく書くことを提供したろ」と話している。

ブラジル代表のジュリオ・セーザル、マイコン、ルシオの3選手は、所属のインテルで今季3冠を達成している。だが、ドゥンガ監督はブラジル代表としてのアイデンティティーは失われていないと強調した。

「ブラジルがイタリア化したとは言いたくないね。むしろ、イタリアのチームがブラジル化したんだよ。我々のキャプテンであるルシオのいるインテルを見てみたまえ。彼ら(ブラジル人選手)が加入する前、インテルは40年間チャンピオンズリーグに勝っていなかったんだ」

「私は興奮で震えているよ。選手として3度のW杯を戦い、1994年にはトロフィーも掲げた。だが、いつだって興奮は訪れるものなんだ。指揮官となれば、責任はさらに大きくなる。だが、勝ったときの喜びもまた大きくなるんだ」