28日のチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグで、バルセロナはインテルを1−0と下したものの、2試合合計2−3で決勝進出を果たせなかった。翌日、カタルーニャの『スポルト』は、33ページに渡ってビッグマッチについて紹介。敗退した昨季王者への誇りをうかがわせ、再構築する必要などないと伝えた。

タイトルは「チャンピオンはチャンピオンらしく去った」。「インテルはサッカーをしないことを選んだ」とし、「次の目標はリーガ制覇」だと報じている。また、試合後のインテルのジョゼ・モウリーニョ監督による勝利の祝い方を問題視し、MFチアゴ・モッタの退場については「未熟な選手の新たな子供じみた行為」と非難した。また、先制点となるゴールを挙げ、逆転への希望を感じさせたDFジェラール・ピケに対しては、「素晴らしかった観客たちとともに、ピッチ上でのベストだった」と賛辞を送っている。

一方、同じカタルーニャの『ムンド・デポルティボ』が掲げた見出しは、「遅すぎた」。ピケの先制ゴールを指してのものだ。同紙は、モウリーニョ監督がペップ・グアルディオラ監督を軽く叩いたのではないかという記事に加え、9万6214人の観客に対しては感謝を表し、ピケのパフォーマンスにも「DFの中に潜む偉大なCF」という賛辞を送っている。

ファーストレグを担当したポルトガル人のベンクエレンサ主審のときと同じく、セカンドレグで笛を吹いたデ・ブリーカー主審のジャッジも気に入られなかったようだ(ボージャンのゴールの取り消しは不当であり、ズラタン・イブラヒモビッチに対してはPKがあったと主張)。そしてもちろん、インテルの「カテナッチョ」にも不満を示している。

最後に、スペインのテレビ『TV3』が明かした舞台裏が紹介された。2008年、モウリーニョ監督はフランク・ライカールト監督の後任になろうと、バルサの幹部たちにプロジェクトを示してきたという。パワーポイントによる27ページに渡る提案書で、フォーメーション(4-3-3)から残留させるべき選手(デコ、サミュエル・エトー)、逆に売却すべき選手(ロナウジーニョ、エジミウソン、エイドゥル・グジョンセン、ジャンルカ・ザンブロッタ)まで書かれていたそうだ。さらに、助監督にはルイス・エンリケかフェレール、もしくはエウゼビオを望んでいたとされている。グアルディオラ監督の名前は挙がっていなかったとのことだ。

結局、これは実現しなかった。だが、今のモウリーニョ監督には、考えるべきほかのことがあるだろう…。