千原ジュニアの孤独と繁栄
「吉本印天然素材」以降の2丁目劇場をシュールなコントを武器に牽引し、
圧倒的な人気を得た兄弟コンビ「千原兄弟」。その弟・千原ジュニアは「ジャックナイフ芸人」と呼ばれるほど毒気が強く、特に後輩たちからカリスマとして支持されていた。
全国区の芸人となった現代でもその人気は変わらず、
「図表入りの記事はこちら」
といったブロガーたちのコメントも数多い。
しかし、彼の少年期はそれほど明るいものではなかった。「ジャックナイフ」と呼ばれるに由来する、孤独かつ暴力的な時代を過ごしていたのだ…。
そんな過去を綴った自伝小説『14歳』(講談社・刊)が、テレビ東京開局45周年記念ドラマ『14歳〜千原ジュニア たった1人の闘い〜』として、3月12日にオンエアーされた。その内容はかなり衝撃的で、
- 「危険な過去はだいたいトークで知っていたけど、まさか本当だったとは…」
- 「あのジュニアさんが"ひきこもり"だったなんて、人って変わるんですね」
- 「ズーンって考えさせられたよ。もう笑って観られない?」
などコメントもかなりアップされた。また、"ひきこもり"を持つ家族や"ひきこもり"本人(と想像できるブロガー)からの言葉もなかなか多く、その内容は、
- 「ジュニアさん、ありがとうございます。息子の気持ちが少しだけ分かった気がする」
- 「ちょっとやる気出た。嫌いだったけど、一気にファンだす」
- 「待ってダメなら、やってみるか。まさかドラマに救われるとは……」
と肯定的なものがほとんどだった。
しかし小説を読んだブロガーたちからの、本ドラマの完成度に対する意見は賛否両論。あるいは少々、原作への人気が勝ってるイメージも。
- 「概ね、小説通り。いい感じに表現されてると思う」
- 「原作は理解できた。でもドラマは今イチ、何がいいたいのやら…」
- 「私は小説派、旦那はドラマ派でした。内容は同じなのに、雰囲気が違う」
世間に笑いを提案しつつ、自分の過去をさらけ出すことで結果的にある種の問題を提示した千原ジュニア。彼にとってこのドラマや原作は使命感とパフォーマンスの狭間にある表現なのかも知れないが、様々なコメントから判断すると視聴者は救われたり奮起したりしている様子。それほどまでの影響力を身につけた千原ジュニアの加速は、まだまだ衰えない兆し。
(山葉のぶゆき/effect)
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