テレビ見る3人

アメリカ・メリーランド大学の調査で、幸せではない人々は幸せな人より多くテレビを見ていることが結論付けられました。

その間に幸せな人は何をしているかというと、活字を読むことや、社交の場を持ったりしているそうです。

どのように時間を過ごしているか、社会にどのように適応しているかという、30年にも及ぶ国民のデータを解析した結果、テレビを見ることは視聴者を一時的に幸せにはしますが、長期的には効果はないことを報告しています。

大学の社会学者ジョン・P・ロビンソン氏によると、「長い目で見るとテレビは人を満足させないが、社交の場を持つことや、活字を読むことでは満足感を得られる」と伝えています。

テレビはより受け身で、逃げ場を作ってはくれますが、データによると、テレビは単発の喜びを与えてくれる代わりに、長期的な不安を増します。

この新しい調査では、ロビンソン氏はスティーブン・マーティン氏とともに、成人3万人の1976年から2006年までの30年間のデータを調べました。

時間をどのように過ごしているかという調査では、24時間のスケジュールとそれぞれの活動でどのくらい幸せを感じるかと言う質問に答えてもらうものです。

さらに生活態度の調査でも、何年にもわたり、どのくらい幸福であるか、どのように時間を過ごしているかという質問がなされています。

この2つのデータは多くの活動で一致しましたが、テレビだけは例外でした。それによるとやはり自分で幸せを感じる人々は社交的で、宗教的な活動や選挙に参加したり、新聞を多く読んでいたりしたそうです。

これに反して、不幸な人々はかなりの量のテレビ番組を空いた時間に見ていたそうです。

調査では不幸な人が見るテレビの量は20%も多いそうです。そして不幸な人はテレビを見て幸せという傾向にあるようです。

さらに不幸な人は幸せな人に比べて、かなりもてあます時間があるようです。

ロビンソン氏はテレビの視聴は非常に「容易である」としています。テレビを見るのに、どこかへ行く必要もなく、着替える必要もなく、相手を探す必要もなく、計画をする必要もなく、エネルギーの消費することもなく、努力やお金を使う必要もないことから、簡単に癖になって抜けにくいとしています。

何かの中毒や癖に陥りやすい人は、社交的や性格的に問題が出やすいとしています。

テレビを見るから不幸になる、というより能動的にやることのない不幸な人が、テレビで時間をつぶすことが多いのかもしれませんね。。

逆も効果があるのかどうかはわかりませんが、ここはひとつ読書でもしましょう。

Unhappy people watch TV, happy people read/socialize, says studyより

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