イングランドサッカー協会が、次期監督にファビオ・カペッロ氏の就任を認めたことで、プレミアリーグの複数の監督から批判の声が上がった。
 最終的な合意に達すれば、カペッロ氏はEURO2008出場を逃して解任されたスティーヴ・マクラーレン前監督の後を継ぎ、2001−06年に指揮を執ったスヴェン・イェラン・エリクソン氏に続く二人目の外国人監督としてイングランド代表を率いることになる。
 それについてミドルズブラのガレス・サウスゲイト監督は、「私がスヴェンの下で(イングランド代表として)プレーしたときは、外国人監督でも問題はなかったが、それ以降私は考えを変えたんだ。イングランド代表はイングランド人が率いるべきだと思う」とコメント。
 また、レディングのスティーヴ・コッペル監督も「悲しいね。私はイングランド人監督として誇りを持っているし、イングランド人に指揮を執ってもらいたいよ。候補者リストを眺めてみても、カペッロは文句ない経歴の持ち主だが、彼がイングランド人だったらなと思う。これでイングランド人監督が木のてっぺんに登るのはますます難しくなったね」と話した。
 また、出身地のウェールズ代表の監督を務めたこともあるブラックバーンのマーク・ヒューズ監督も、「外国人監督がトップクラスの監督を務めることが多くなれば、イングランド人や英国人の監督が将来的に大きな仕事を得るのは難しくなるだろうね。外国人監督にまたもや大きなチャンスが与えられたことは、英国人監督の一人として残念でならない」と話した。