さすがに3けたの背番号は登場していないが、現在では各国のリーグ戦で、30番台や40番台、果ては99番など、以前には見られなかった背番号を当たり前のように見つけることができる。個性があっていいじゃないか、という意見の反面、統一の必要があるのではないかという意見も常に存在していた。

 そんななか、FIFAは2010年に行われる南アフリカワールドカップの地区予選から、1試合に登録される18選手に対して、きっちり1番から18番を当てはめなければならないとする決まりを設けた。今のところ、「ワールドカップ地区予選から」ということで、各国リーグで背番号の大きな選手がいなくなる、なんてことはないが、今後、FIFA主催の大会や試合などでも規制される可能性はある。

 ちなみにアルゼンチン代表では以前、マラドーナのつけた10番を永久欠番にしようと試みたが、FIFAがこれを認めなかったという経緯がある。また、各国リーグ、各クラブには活躍した選手の栄誉を称え、決まった背番号を永久欠番にしているところも多く、リーグ戦での完全実施は難しいところだろう。