【ファンキー通信 昭和編】昔のコギャルと今のコギャルの違いとは!?

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 90年台初頭に「コギャル」という言葉が誕生し、90年台中期に世間を沸かせたコギャルブーム。街のいたるところにパンツが見えるくらいにスカートを短くした女子校生がうじゃうじゃいましたよね。

 あの頃のコギャルたちの勢いって、今振り返ってみると凄まじいものがありました。プリクラ(まだ文字とか書き込めないヤツ)、ピッチ(PHS、後にケータイへと切り替わっていく)、ガングロ、メッシュ・・・今は廃刊になってしまったけど、『東京ストリートニュース』略して“ストニュー”によく載っている学校は、かわいい子やイケメンが多くイケてる学校としてもてはやされ、その学校のバッグを持って歩くことがステイタスになっていた。まさにブランドバッグとして崇められていたのです。そう言えば“ブランド校”の文化祭のチケットを巡る争奪戦もあり、ダフ屋まがいのおっさんまで登場する女子校もあったっけ。

 渋谷の街を我が物顔で歩き、調子に乗りまくってた90年代のコギャルたち。果たして今の女子高生にも、あの頃のコギャルの勢いと当時のような文化があるのでしょうか?? そこでコギャルの代名詞と言われていた「青山学院大学高等部」(wikipedia参考)付近で、青学のコギャルを定点観測してみました。

 下校時刻にばらばらと門から出てくる女子高生たち・・・、これといって、目につくようなギャルギャルしい子は見つからない。というかビックリなのがルーズを履いてる子がほとんどいない! 今時のかわいい子は足元は紺のハイソックス。当時の青学生は、ほかの学校のネクタイやリボンをつけたりしている子も多く、比較的制服の着こなしが自由だったけど、今はこれといって特徴がない。これが普通なんだろうけど、なんか元気なくないか?女子高生!

 門の付近ではまだおとなしくしているのかも!?と、観測場所を渋谷に移動。センター街をウロウロするものの、当時のコギャルを超えるような女子高生は見当たらない。というか、街全体に制服姿の女子高生が明らかに少ないのです。「マルキューなら・・・」と109に行くも、制服率は圧倒的に少ない。しかも、みんなこぞって履いていた“スミス”のルーズソックスが、地下のソニープラザから消えていたのです。これもルーズ着用者の減少を物語っているのか・・・。

 当時の文化でパワーアップした唯一のものといえば、プリクラ。これは今だに進化をしていて女子高生にも人気は健在のよう。

 果たして、あんなにいた制服姿のコギャルたちはどこに行ってしまったのでしょうか? おねギャルやお嬢さん系が流行りの今、もう制服は効力を持たなくなってしまったのかもしれません。駅のホームでせっせとルーズに履き替えていた女の子たちは、今はトイレで私服に着替えて街に繰り出しているのかも!?(坂井あやの/verb)

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