次世代SSTの想像図。(提供:経済産業省)

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夢の“次世代コンコルド”の誕生に向けた共同研究の第一歩として、日本とフランスの航空宇宙業界が10月24、25日、東京でワークショップを開催する。経済産業省が18日に発表した。

 日本航空宇宙工業会(SJAC)とフランス航空宇宙工業会(GIFAS)は2005年6月、パリで、超音速旅客機(SST)に関する共同研究を開始するための合意を取り交わした。同合意では、日仏両国の航空宇宙関連研究機関や製造会社が、SSTにかかわる機体仕様、耐熱複合材料、エンジン騒音対策などについて個別の共同開発を行い、毎年1回ワークショップを開催することになっており、今回がその1回目となる。

 事業規模は、両国それぞれ年1億円程度で、共同事業の成果によっては、将来、機体開発への着手を目指すとしている。英仏共同開発のSST「コンコルド」は03年10月で運航を終了しており、現在就航中のSSTはなく、今回の日仏共同研究が成功すれば、次世代SSTの誕生が期待される。【了】

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