九州新幹線西九州ルート、佐世保線の複線化区間短縮 工事費は約2割増
国土交通省は、九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)の工事計画の変更について、4月12日付けで認可したと発表した。
九州新幹線長崎ルートは、博多から武雄温泉を経由して長崎までを結ぶ路線。当初は在来線を活用したフリーゲージトレイン(FGT)の導入が検討されていたが、開発の遅れなどから導入が見送られることが2018年に決定している。従来の工事計画では、FGTの導入を前提に、佐世保線の肥前山口〜武雄温泉間を複線化する計画だった。FGT導入断念に伴い、工事を担当する鉄道・運輸機構は、同路線の複線化区間を大町〜高橋間に短縮する計画を国土交通省に提出。今般、変更が認可された。同区間の複線化により、リレー方式での開業に伴う特急列車の本数の増加に対応可能としている。
また、長崎ルートの工事費は、労務単価の上昇や耐震設計標準の改訂などにより、認可額の約5,009億円から1,188億円増加。約6,197億円に変更認可された。