中国では食の欧米化などを理由に肥満人口が増えているがゆえに、日本人は「太らない体質なのか」と訝しく思うという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国から日本へは飛行機でたった3時間ほどで行ける隣国でありながら、さまざまな驚きの体験が味わえるとしてますます人気を集めている。中国メディアの快資迅は18日、日本人の飲食習慣を見た中国人が、「なぜ日本人が太っていないかが分かった」と主張する記事を掲載した。

 中国人にとって日本は初めての国外旅行先としても人気がある。なぜなら距離的に近く、伝統文化や独特の習慣、四季折々の景色、食事、買い物など豊富な観光資源が存在しているからだ。今回、中国人観光客が日本で感じる「腑に落ちないこと」の1つが「日本には太っている人が少ない」ということだと指摘。中国では食の欧米化などを理由に肥満人口が増えているがゆえに、日本人は「太らない体質なのか」と訝しく思うという。

 「日本人に太っている人が少ない」という主張は主観的なものなので、日本人からすると反論があるかもしれないが、中国人の多くがこのように感じるのは「日中の食習慣に大きな相違がある」ことが関係していると言えるだろう。記事も中国とは異なる日本の食習慣に着目し、日本人が摂取する野菜の種類は多いうえ、中国のようにおかずが大量に出てくることはなく、1品目ごとの量が少ないと主張し、つまり「食べ過ぎない」ことが秘訣ではないかと論じた。

 中国人にとって食事は「家族や友人と分かち合う最大の楽しみ」という要素が強く、最高のもてなしとは「美味しいものを満腹になるまで食べさせること」と考えられている。日本人と比べると中国人は栄養バランスやカロリーという点にあまり敏感ではないように見える。それゆえに、中国人が日本料理店に入ると、料理の盛り付けは「非常に繊細で美しいが、量が少なすぎる」と感じるという。

 日本を訪れる中国人観光客は、「日本人の食習慣を見て、なぜ日本人が太っていないのか納得できた」としている。こうした食習慣の違いも、中国人観光客にとっては新鮮で驚きの体験となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)